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【猫のQOLを保つ】強制給餌について

OP

みなさん。こんにちは。
今回は、猫の「強制給餌」について、解説していきたいと思います。
シニアになってあるあるなのが「強制給餌」。
もちろん、強制給餌が必要な病気もありますが、私個人の意見としては、あまりやりたくないです。
もちろん、主治医のいうとおりにしてほしいんですけどね。
ということで、強制給餌について、深掘りしていきたいと思います。


参考書籍

強制給餌とは

強制給餌とは、ペットの意思とは関係なく、強制的にシリンジで流動食等をあげることです。
”強制”と聞くと、胸が苦しくなっちゃいますね。

やり方

やり方としては、まず抱っこし、猫の体を起こします。
体はタオルで包んであげた方がいいかもしれません。
ここからは言葉で話しづらいので、写真をどうぞ。

引用:「猫の介護ハンドブック」P38

ではここからは、強制給餌を行うデメリットについて解説します。

デメリット

強制給餌のデメリットは、なんといってもストレスでしょう。
食事の楽しみが奪われてしまうことにも、なりかねませんよね。
それに、もし気管に入ってしまった場合、誤嚥性肺炎のリスクもあります。
強制給餌を行う際は、このリスクを踏まえて行うようにしてください。

次は逆に、強制給餌を行うメリットについて解説します。

メリット

強制給餌のメリットは、残念ながらほとんどありません。
しいていうなら、肝リピドーシスのリスクが下がります。
肝リピドーシスは、数日食べないと死亡率が90%になってしまう病気だからですね。
詳しくは過去の記事、「猫の肝リピドーシスについて」をご覧ください。

強制給餌を行うなら

強制給餌を行うなら、シリンジではなく、指であげてみてください。
誤嚥性肺炎のリスクも下がる可能性がありますし、ストレスも軽減されます。
ただし、病気によっては、シリンジであげないとダメな場合もあるので、そこはご承知おきください。

ED

以上、猫の強制給餌について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この情報がお役に立てたら嬉しいです。
それではまとめです。

まとめ

  • 強制給餌とは、ペットの意思とは関係なく、強制的に流動食等をあげること

  • 強制給餌は、誤嚥性肺炎やストレスのリスクがあるが、肝臓の病気のリスクは下がる

  • シリンジではなく、指で給餌することを推奨する

それではまた次の記事をお楽しみに。

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