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挫折を乗り超えて、飲食業界に復帰。「取り柄がない」と思っていた私が、焼NIQの店長になれた理由
こんにちは!株式会社イデアル・note担当の小池です。
イデアルは新潟県内に9店舗を経営している飲食企業。それぞれのお店では毎日、様々なスタッフがお客様に美味しいお料理を提供しています。
今回はそんなイデアルのお店のスタッフにインタビューしてきました!
インタビューしたのは、新潟駅近くにある「焼肉バル 焼NIQ(やきニック)」店長の須藤一樹(すどう かずき)さん。
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「焼NIQ(やきニック)」は、2015年に新潟駅近くにオープンした焼肉バル。須藤さんはオープン時にアルバイトとして入社。その後、店長となり現在も活躍しています。
須藤さんには、下記のようなことを聞いてきました。
・なぜ飲食業界へ進もうと思ったのか?
・「焼NIQ」で働き始めた理由は?
・どのような経緯を経て、店長になったのか?
ぜひご覧ください!
・ ・ ・
母親の働く姿を見て「食」の道へ!取り柄がないと感じていた高校時代
――今日はよろしくお願いします!須藤さんは「焼NIQ」で、長い間キッチンを担当されてましたよね?やっぱり、昔から料理が得意だったんでしょうか?
いえ、そんなことないんです。今でこそ店長をしていますが、高校までは得意なものがなく、自分はまったく取り柄がない人間だと思っていたんです。
――そうだったんですか!?
はい。部活もしていたんですが、秀でたものがなくて…。高校で進路を決める時、「自分は何が好きなんだろう?」と考えてみたんです。その時、自分は食べることが好きだな、と気付き「食の道に進もうかな」と考え始めました。
その時、私の母親が働いているスーパーでバイトをする機会があったんです。母親がリーダーとして周りに指示を出しながら働いている姿を見て、とても刺激を受けました。それで「食の道に進もう」と決意しました。
――「食の道に進みたい」と須藤さんが言った時、お母様はどのように言っていましたか?
母は「自分のやりたいことをやればいい」と言ってくれました。
高校卒業後は新潟の調理師専門学校に入学。そこでいろいろな料理を学び、卒業してからは東京の中華料理店で働き始めました。
――最初は中華料理店だったんですね!なぜ中華料理を選んだのでしょうか?
もともと、専門学校の専攻が中華料理だったんです。自分がおおざっぱな性格なので(笑)、繊細な和食やフレンチよりも豪快さのある中華料理に魅かれました。
その後、「一回くらいは厳しい場所に身を置いて料理を勉強したい」と思い、わずかな期間ですが東京へ行きました。
今の職場では信じられないですが、東京ではかなり頑張って働きましたね。職場が通勤に、往復3時間もかかる場所で。
12時間以上仕事して家に帰ったら、その日覚えた料理を復習したり、料理本を読んで勉強したり。休みの日は貯金をせずに食べ歩きしていました。
あの時はかなり大変でしたが、経験したことは今でも自分の仕事に活きていると思います。
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やっぱり飲食の道がいい。他業種で挫折を経験した後、「焼NIQ」でアルバイトすることに
東京で働いた後、新潟に戻って今度は居酒屋で働き始めました。
居酒屋では、主に洋食・和食を幅広く作っていました。それなりに充実はしていましたが、今度は車のディーラーへ転職したんです。
――飲食業から車のディーラーに!ずいぶん違う職種を選ばれたんですね。
実は家庭の事情で、昼間働く仕事をすることになりました。飲食業はどうしても夜の仕事が多くなるので…。
でも、ディーラーは1年弱ほどで辞めることになりまして。体調を崩してしまったんです。飲食とは違う職種が、自分には合わなかったようです。
体調が戻った頃、社会復帰のリハビリとしてアルバイトを探し始めました。今度はもちろん飲食業です!
求人情報誌を見ていたら、たまたま「焼NIQ」のオープニングスタッフ募集を見かけて。「ここにしよう!」と直感で決めました。
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――ついに「焼NIQ」が出てきましたね!
はい!今まで調理師としてお肉に関わる機会がなかったので、「次はお肉の調理をやってみたい」という気持ちがあったんです。
肉調理専門のスタッフがいたので、私は前菜やデザートからスタート。それからずっと「焼NIQ」で働いています。
――アルバイトから正社員、正社員から店長とキャリアアップされてる須藤さん。最初から「正社員になるぞ!」といった目標はあったんでしょうか?
正直、社会復帰が目的だったので強い野心?みたいなのは抱いていなくて。「まずは仕事に慣れよう」と思っていました。
でも入社時から「早く社員になれ!」とは言われていました(笑)。なんとか頑張っていたら、半年くらいで正社員になれたんです。
入社して3年目くらいの頃、人事の入れ替えがありました。そこでとうとう、そこでとうとう、焼き肉屋のメインである「肉場」の担当になりました!憧れのポジションだったので、嬉しかったですね。
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他にも、アルバイトさん向けの業務研修や、料理開発などもやりましたね。
料理開発は、けっこう大変でした。料理はお店のコンセプトから外さずに、お客様に喜んでいただける商品を作ることを一番に考えなくてはいけません。
実は、イデアルの和田社長に何回もダメ出しされて…。和田社長には「100品メニューを考えて、お客様に出せるのは5品か6品くらい!」なんて言われていました。
――100品のうち5、6品!?かなり厳しいですね…。
はい。でも、和田社長は料理人の経験が長く、客観的に物事を見られている方なので。「社長が言うならその通りなのだろう」と思いながら何度も挑戦しました。
あの頃はとにかく必至でしたが、今になると和田社長の言っていることがわかります。料理は「美味しい」が大前提ですが、お店に出すメニューは美味しいだけではダメなんです。
利益が出るように原価を考えなくてはいけないですし、私以外のスタッフが作れる料理であることも重要です。
あの時の失敗はよい経験になったと思います。そして、2019年の12月の人事で、店長に選んでもらいました。
「自分が店長でいいのだろうか?」背中を押してくれたのはイデアルの研修
――「須藤さんが店長!」と言われた時は、どういう気持ちでしたか?
正直に言うと「自分でいいのかな?」という気持ちでした。私は「前店長の右腕で働いていたい」と思っていたので…。
でも、前店長とイデアルの和田社長が話し合って決めたと聞き、「あのお二人が決めたのなら、店長をやってみよう」という気持ちにもなれました。
もう一つのきっかけといえば、イデアルの社内研修で行っている「ストレングスファインダー」がとても励みになりました。
※ストレングスファインダーとは、アメリカのギャラップ社が開発した「自分の強み」を見つけ出す自己分析ツール。企業の研修や人材育成などに活用されることが多い。
――「ストレングスファインダー」は、イデアルの社員全員が研修でやっていますよね!
はい。ストレングスファインダーでは自分の強みがひと目でわかるんですが、私は「調和性」「公平性」「適応性」が強みだとわかりました。
店長と言うと、みんなを引っ張っていくリーダーというイメージがありますよね? でも、私は自分が前に出るのではなく、みんなと手を繋いで前に進もうと思いました。調和性や公平性がある自分には、それが合っているんじゃないかと。
「スタッフ全員が輝き、それを支える役割になろう」そう思えるようになると、「店長として頑張ろう」という気持ちがわいてきました。
――イデアルの研修、役立っていますね!
そうですね。イデアルにはストレングスファインダーだけでなく、スタッフが「頑張ろう」と思える研修が充実しているんです。
一流の講師を招いての料理研修や接客研修もありますし、そういう部分は仕事をする上で本当に役立っています。
店長になった直後に訪れたコロナ禍。乗り越えられたのは周りのスタッフのおかげ
――アルバイトから社員、そして店長へ昇格したわけですが、店長になってからはどうでしたか?
実は私が店長になった直後、コロナ禍になってしまいました。
ご存じの通り、飲食業界はかなり大きなダメージを受けましたが、「焼NIQ」も例外ではなかったんです。
コロナ禍でも、お店としては売上を上げなくてはいけません。最初はとても大変でした。8人の席を4人の席にしたり、ランチタイム営業をしたり…。
いろいろ工夫して、コロナ禍でも何とか売上を持ちこたえることができました。これは周りのスタッフのおかげだと思っています。
焼NIQのスタッフは、社員もアルバイトもとても個性的な人が多いです!その反面、コミュニケーションを取るのが難しい時も。
普段はみんな仲がいいのですが、一致団結する時とそうでない時があったり、意見がぶつかったりすることもあります。
そんな時も、イデアルの研修で行ったストレングスファインダーが役立ちましたね。私は調和性があるので、とにかくスタッフの意見を聞くようにしています。スタッフみんなの意見を集めてまとめて、一致団結するように促しています。
――須藤さんは、話しやすい雰囲気を持ってますもんね。きっと、スタッフも意見を言いやすいのではないでしょうか?
ありがとうございます!私は立場こそ店長ですが、ストレングスファインダーの結果通り、みんなと手を繋いで前に進むのが合っているみたいです。みんなを引っ張っていくよりも、スタッフのフォローに回るのがちょうどいいです。
実は私、お店が開店している時は主に洗い物をしているんですよ。
――洗い物ですか!それはどうして?
はい、洗い物をしながらスタッフのフォローをしているのが、とても居心地よくて。スタッフが一生懸命働いて、お客様から褒められている姿を見るのがとてもうれしいんです。何かあった時だけ私が前に出て店長としてフォローする、それが私にはちょうどいいみたいです。
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失敗や挫折はいくらでも挽回できる!スタッフの成長が自分の喜びに
――今は店長として、スタッフさんのフォローを主にやっているんですか?
実は、メイン業務は焼NIQのデリバリー&テイクアウト部門なんです。お店自体のメイン業務はスタッフに任せています。
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お店のスタッフには、それぞれの得意分野を見ながら力を発揮できそうな仕事をお願いして、最後に自分がフォローしています。
スタッフには、あえて責任感のある仕事をお願いしているんですよ。やりがいを持って仕事してほしいという想いと、成長してほしいという想いがあるからです。
自分も別の仕事で挫折したことがあるのでわかるのですが、人間は失敗・挫折をしながら成長していくと思うんですよね。そして、挫折はいくらでも挽回できるし、それが成長とやりがいに繋がっていくと思っています。
成長とやりがいを持って仕事をしてもらいたいので、イデアルのお店では、新人のアルバイトスタッフにも「PDCAノート」をやってもらっているんです。
※PDCAノートとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善策)」の4つを書き出して視覚化するノートのこと
PDCAノートは、和田社長と当時の部長が取り入れました。飲食店で取り入れているところは少ないと思います。
――確かに、あまり聞かないですよね!
PDCAノートを取り入れてから、アルバイトスタッフの成長スピードが格段に上がりました!ぜひ他の飲食店でも取り入れてもらいたいですよね。
「何をしたいかわからない」もOK!イデアルには「自分」を見つけられる環境がある
――アルバイトスタッフさんはどんな方が多いですか?
現在、焼NIQのアルバイトはほとんどが学生さん。今の学生さんは私たちが学生の頃よりも、堅実で賢い人が多いですよね。安定志向の人がほとんどです。
逆に考えると、私たちの頃のようにいろいろなことに挑戦する人が少ないように感じます。
でも個人的には、失敗の方が多く学べると思っているんです。
アルバイトさんにも、まずはいろいろなことにトライしてもらいたい!という気持ちが強いですね。
何かあったら私や会社がフォローするので、アルバイトスタッフにもどんどん成長につながる経験をしてもらいたいです。
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――そうですよね!イデアルのお店には、失敗や挫折をちゃんとフォローしてくれる体制が整っていますしね。
はい!私も高校までは取り柄がないと思っていました。でも、この「焼NIQ」に入社して、自分に合う仕事が見つけられました!
店長は確かに大変な仕事ですが、イデアルでのいろいろな研修が役立ちましたし、周りのサポートも受けられて頑張れました。
これからは「頑張り次第で人生はどうにでもなる」とアルバイトスタッフを含め、若い子に伝えられるような立場になりたいと思っています。
今、「何をしたいかわからない」という若い人が多いと思います。そういう人は「とりあえずイデアルで頑張ってみようかな?」と考えてもいいのではないでしょうか?
向き不向きは考えなくていいんです!私もイデアルで合う仕事を見つけられたので、自分に合うものがきっと見つかると思います。
イデアルには失敗してもフォローしてくれる環境がありますし、成長できる場所だと思います。私もそうだったので、きっと誰にでもそういう場所になるはずです!
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まとめ:「焼NIQ」の店長はスタッフを優しく見守る存在だった!
須藤さん、今回はお忙しい中ありがとうございました!
須藤さんはとても優しくて話しやすい雰囲気の方。「スタッフ全員が輝き、それを支える役割になろう」という言葉がとても印象的でした。
きっと「焼NIQ」ではスタッフ全員が輝きながらお仕事して、その様子を須藤さんがにこにこしながら見守っているのではないでしょうか?そう感じました。
今後もイデアルに関することをご紹介する予定です。ぜひチェックいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。