【社会科】なぜ景気は変わるのか?からあげ好きの集まり。
どうも。いかたこです。
中学校で社会科の教員をしています。
今回のテーマは、景気循環(景気変動)です。
景気とは、経済全体の調子のことです。
景気にも、良いとき(好景気)と、悪いとき(不景気)があります。
好景気がずっと続いてくれるとありがたいのですが、それはなかなか難しいようです・・・(^◇^;)
では、なぜ景気は変わっていくのでしょうか?
景気循環について考えるために、からあげ好きの集まりという授業のタネをつくってみました。
よろしければ、最後までご覧ください。
からあげ好きの集まり
この活動は2日間に分けて行います。
この2日間は、午前と午後など授業の時間帯が異なっているのが理想です。
1日目。
「今、みなさんは唐揚げを何個食べたいですか?」
このような質問から始めていきます。
タブレットのアンケート機能などを使って集計します。
「全員が食べたいだけ食べるには、唐揚げを何個つくる必要があるでしょうか?」
アンケート結果を生徒に予想してもらいます。
例えば、40人クラスで、1人平均5個だとすると、200個かな?みたいな感じです。
アンケート結果と予想をクラス全体で共有します。1日目はここで終了です。
2日目。
「今、みなさんは唐揚げを何個食べたいですか?」
また、この質問から始めていきます。
これもタブレットのアンケート機能などを使って集計します。
「全員が食べたいだけ食べるには、唐揚げを何個つくる必要があるでしょうか?」
アンケート結果を生徒に予想してもらいます。
アンケート結果と予想をクラス全体で共有します。ここまでは、1日目と同じです。
ここからは、1日目と2日目を比べてみます。
例えば、1日目が昼食前の4時間目、2日目が昼食後の5時間目の授業だったとします。
この場合、2日目の方が、1日目よりもアンケート結果・予想ともに唐揚げの個数が少なくなっていると思います。
お昼ご飯を食べたばかりで、お腹いっぱいの生徒が多いと予想できるからです。
つまり、食べたい数が減った、もしくは減ると思ったから、つくる数も減ったということです。
景気循環の要因
なぜ景気は変わっていくのでしょうか?
景気を左右する要因の1つが、需要の増減です。
需要が減少すると、企業はそれに合わせて、生産量を減らします。
そうなると、企業の利益も少なくなり、人々の所得も下がります。
これが不景気の状態です。
もちろん、生活のために最低限の消費が必要なので、いつまでも需要が減少し続けることはありません。
景気の後退が落ち着くと、人々の購買意欲も上向きになり、需要が増加していきます。
需要の増加すると、企業はそれに合わせて、生産量を増やします。
そうなると、企業の利益も多くなり、人々の所得も上がります。
これが好景気の状態です。
このように、需要の増減を要因として、景気は変動していきます。
からあげ好きの集まりでは、需要の増減によって、供給(生産)が変化するということについて考えることができます。
まとめ
景気循環の要因には様々なものがあります。
今回参考にしたのは、企業の在庫の量によって起こる「在庫循環」です。
この景気の変化には、「キチンの波」という名前がついています。
キチンというのは、このことを発見した経済学者の名前です。
キチン → チキン → とり肉 → 唐揚げ
というわけで、からあげ好きの集まりという名前になりました。
なので、特に唐揚げにこだわりはありません!
他の食べ物でも楽しめると思います。(^○^)
今回の授業のタネはここまでです。
今後も授業のタネを発信していきます。
お楽しみに。
(参考資料)
man@bowまなぼう マンガでわかる経済入門 16 景気循環の巻
https://manabow.com/hayawakari/hayawakari16_2.html(最終閲覧日2023年1月21日)
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