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【社会科】需要と供給。100円のボールペンを10,000円で売る方法は?

こんにちは。
”いかたこ”と申します。
中学校で社会科の教員をしています。
noteでは、授業がより楽しくなるアイデア(授業のタネ)を発信しています。

今回の授業のタネは、

「100円のボールペンを10,000円で売る方法は?」

という課題を考えることで、需要と供給の知識を身に付けようというものです。

需要が増えること、または供給が減ることで、ものの価格が上がるという感覚は、生徒たちも、日常生活を通して身に付けています。

しかし、授業の中で、いきなり需要と供給のしくみを説明されると難しく感じてしまうようです・・・

「100円のボールペンを10,000円で売る方法は?」という課題を考えることで、生徒が需要と供給の感覚を意識し、その感覚を知識へと変換できればと思います。

以下では、私が実際に行った授業の流れを紹介します。
よろしければ、最後までご覧ください。

授業の流れ

① 生徒を3~4人のグループに分けます。

②「100円のボールペンを10,000円で売る方法は?」という課題を提示します。

③ グループごとにアイデアを考えさせます。
「実現が難しいものでもいいよ」と声をかけることで、いろいろなアイデアが出てきて面白いです。

④ 出てきたアイデアをまとめたり、選別したりする時間をつくります。

⑤ グループごとに出てきたアイデアを発表させます。
私の場合は、黒板に書きに来てもらいました。
各グループ、3つずつくらいがちょうどよかったです。

⑥ 黒板に書かれたアイデアに印を付けます。
需要を増やすアイデアには ○ を
供給を減らすアイデアには ☆ を付けます。

実際に生徒からこのようなアイデアが出てきました。

・ボールペンに有名人のサインをつける  ○
・ボールペンの良さをたくさん宣伝する  ○ 
・ボールペンを買い込んで転売する    ☆

⑦ 付けた印( ○,☆ )の意味を説明します。

①~⑦の活動によって、生徒は自分たちのアイデアが需要と供給を基準に分けられると気づくことができます。

また、需要と供給によってものの価格が上下するという知識を身に付けることができます。

もちろん、「日本円の価値を下げる」など別の視点からのアイデアも出てきますが、これについても少し説明することで、生徒の理解が深まります。


まとめ

今回の授業のタネは、「100円のボールペンを10,000円で売る方法は?」を考えることで、需要と供給の知識を身に付けようというものでした。

需要と供給は、中学3年生の公民で学習する内容です。
ですが、歴史を学習する際にも、この知識は必要になります。
例)徳川吉宗の政治、世界恐慌

需要と供給の知識を事前に身に付けておくことで、生徒も理解しやすくなります。
授業をより良く、より楽しくするためのアイデアとして、取り入れていただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。
今後も授業のタネを発信していきます。
お楽しみに。


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