考える授業をつくっていく。それも私の自分勝手。
どうも。いかたこです。
中学校で社会科の教員をしています。
今回は、なぜ私が考える授業にこだわるのかについて、語っていきたいと思います。
よろしければ、最後までご覧ください。
私は、生徒が考えること大切にしています。
もちろん、今の教育が生徒の思考を重視していることも影響しています。
しかし、1番のきっかけは、自分の体験です。
私はもともと、思考よりも知識の方が大切だと思っていました。
思考なんて二の次だ。生徒はテストで点数をとるための知識を求めている。だからこそ、より多くの知識を伝えよう!
時代の流れに逆らって、こんなことを考えていました。
昔から、わかりやすくものを教えることには、自信がありました。
塾講師をしていた時も、多くの生徒や他の先生方から、説明が丁寧でわかりやすいと言ってもらっていました。
今思えば、かなり天狗になっていました。
しかし、教員になって、初めて授業をした時、その自信は見事に打ち砕かれました。
誰にも、私の話が届きませんでした。
いや、実際は何人かの生徒には、届いていたのかもしれません。
ですが、淡々と授業が進んでいくだけで、自分の話を聞いてくれているという実感を得られなかったんです。
自分の声が、虚しく消えていく感覚でした。
私は、たった1人で50分間話し続けることに、恐怖を覚えました。
そんな時、教育実習で言われたこんな言葉を思い出しました。
そして私は、生徒が考える授業をつくりはじめました。
今は、50分の授業のうち、私が説明をするのは、10分までと制限をつけています。
そして、残りの時間は、生徒が考え、話し合い、振り返る時間にしています。
もちろん、話したいことが多くなって、10分に収まらないこともありますが・・・
ですがまだ、生徒は知識を求めているという考えを捨て切れていません。
テストや受験を考えると、授業の中で、より多くの知識を伝える方が良いのかもしれません。
それでも、毎時間の授業を、生徒が考える授業にしていきたいと思っています。
もう、自分の声が消えていく授業をしたくないからです。
生徒に思考力を身につけさせることの重要性はある程度理解しているつもりです。
でも、この思いが、私の1番の原動力になっています。
これからも考える授業をつくっていきます。
それも私の自分勝手です。