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もしあと1年で人生が終わるとしたら? ー自分の心に素直になろうー

突然ですが、もしあと1年で人生が終わるとしたら
あなたは何をしますか?
どのように生きますか?

目をつむって考えてみると

遠い所に旅をする
美味しいものを沢山食べる
欲しかったあの服を買う
趣味に時間を割く
家族との時間を大切にする

素直な自分の気持ちが浮かんできませんか。

人生に期限を設けることで、自分のやりたいこと、大切にしていることが明確になる。自分の心に素直になる大切さ。
そんなことを『もしあと1年で人生が終わるとしたら』は教えてくれました。これまでに3500人の方の最期と向き合ってきた著者による17の質問と、経験談、最期に向き合う患者さんの言葉からなるこの本。そこから感じ、考えたことを書きました。

本当に思いのままの文章で、時々上から目線になってると思うのですが、1人の人間の1つの考え方として温かく、そして鼻で笑いながら見ていただければ幸いです。

どんな自分も自分らしさ

 1つ目はどんな自分も自分らしさなんだと気づいたことです。家族といる時、友達といる時、バイト先の先輩といる時、1人でいる時、もっと言えば、高校、大学の友達といる時、気分が良い時悪い時、それぞれ違う自分がいたりしませんか?
どの自分が本当の自分で、どうあるべきなのか、自分らしさについて迷ってたのですが、この本はその答えを教えてくれました。

どんな自分も自分である。

 振り返ると、自分らしさっていうものに対して、これだっていう1つの答えを出そうとしてたんですよね。でも、そうじゃない。リラックスしている自分も緊張している自分も明るい自分もおとなしい自分も…、全部自分なんです。そう考えると、心がふっと軽くなった気がして、どんな自分も自分らしさとして認められました。
 これまでは、理想とする自分らしさってところに合わせようとしてました。型を先に決めて無理矢理そこにはまりに行くみたいな。粘土じゃないんだし、その型にきれいに収まることなんて不可能で、仮に収まったとしても、とても窮屈なんだと。実際は逆で、それぞれの自分に対して型が柔軟にできあがっていくのかなって。少し話しがそれますが、理想とする自分と現実の自分との差に苦しみや悩みを感じるのかなぁと。
 理想に無理して近づこうとするのではなく、自分らしさを認めてあげた上で自分と向き合う。以前より、自分らしさっていうところに対してフラットに素直に向き合うことができるようになった気がします。

色んな自分がいて良いんだって。

自分の心に素直になる 思いから行動へ

 2つ目はこの本を通して1番感じたこと、自分の心に素直になることです。でも、いくら心の声を聞いても、聞きっぱなしじゃ意味が無い。だから思いから行動へなんです。素直な思いをどれだけ行動に移せるか。
 でも、周りの視線や環境など、色んなしがらみが自分の気持ちの邪魔をして行動に移せないことが多くあります。そこで強く感じたのは、行動に移せなかった時、言い訳してないかってことです。バイトが忙しいからとか、自分には荷が重すぎるからとか、お金がないからとか…。でも、あと1年で命が終わると考えたら、やりたいことやろうって思える気がします。どうせならやりたいことやって、楽しんで死のうって。
 ちっちゃな選択もおっきな選択も、本質はそこなんじゃないかなって、結局はやりたいかやりたくないか。そのやりたいにどこまで応えてあげられるか、どれだけ納得して選択できるか、が人生の幸せにもつながってくるのではないかなと。そのやるか、やらないかの決断の時、命の期限を設けることでとてもシンプルに考えられるようになるんじゃないかと思いました。
 やりたいかやりたくないか、興味があるかないか、後悔したいかしたくないか。このことが僕がこの本で1番感じたことです。

心の声に心から応えてあげる。

幸せの基準が低くなる

 3つ目は死を身近に感じると幸せの基準が低くなるなってことです。もっと言えば、幸せって捉え方によって変わってくるということです。
 幸せをを感じる時ってどんな時だろうって考えると、美味しいご飯を食べたとき、想像通りのカレーを作れたとき、人が笑ってくれたときなどが思い浮かびました。どの幸せも生きているからこそ感じられる幸せ。そんな幸せを感じられる幸せって忘れがちだけど、とても大切なことだなぁって思いました。特に失敗したり、悩んだり、誰かのせいにしたくなったりした時に。うまくいっている時に幸せを感じるのは簡単だけど、苦しくなった時にこそ身近な小さな幸せをどれだけ感じられるか。
 だからこそ、そんな時に幸せを気づかせてくれる人の存在はとても大切だし、どれだけ幸せの基準を下げることができるのかが重要になると感じました。で、幸せの基準の下げ方の1つとして命の期限を設けて今を見つめ直すことは、1番忘れがちだけど、1番簡単な方法なんじゃないかと思いました。

苦しい時こそ小さな幸せを見つけよう。

最後に

 この本を読んで、どんなことに対してもシンプルに冷静に考えられるようになった気がします。また、17の質問からこれまでの自分と今までで1番素直に向き合えました。そしてこれまで以上に、自分という得体のしれない生き物の本質を捉えられるようになりました。やっぱり本との言葉との出会いはとっても良い。多くの気づきと学びと成長を与えてくれます。
この本をおすすめしてくれて、貸してくれた友人に心から感謝です。

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