[感想]タップ版くるみ割り人形
概要
Dorrance Danceというニューヨークを拠点とする2011年設立のタップダンスグループによるNutcracker。ワシントンDCのKennedy Centerで観ました。ジャズアレンジのくるみ割り人形の音楽自体は既にあったらしく、それにタップ中心の振付と斬新な衣装で構成されたもの。前座の後の本編は全体で1時間程度とダイジェスト版、かつ少人数だけれどもバレエと全く違う満足感がある。往年のミュージカル映画のタップとまた違うダイナミックさ、抜け感、バレエ的な優雅さ、があって、タップも進化してるんだなあと。是非とも来日してほしい。FUNAKI Naomiさんという日本人ダンサーも現在グループで活躍されています!
好きなところ
衣装(振付含めての)。オーバーサイズのスーツ姿で颯爽とウォーキングで登場するねずみの王様、つなぎスタイルで葉っぱをくわえた圧高め花たち、スパンコールミニドレスの小悪魔系金平糖の精、などなど
ブレイクダンスとタップダンスのコントラスト。全体20人弱のうち2人だけブレイクダンサーで、無音で水のように滑るような水平方向の動きが、タップの音楽と一緒に刻んで跳ねるような動きと対照的で何とも面白い。
殺鼠剤モチーフからの雪の世界の入り。
エンディングのシルエットを使ったクララの夢がさめるまでの演出。音楽とライティングでライオンキングっぽさがある雰囲気の中でのウォーキング、ポージングが幻想的。