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日本食ばかりになってきた

 米国東海岸で留学して1年半ほどになりました。年末ぐらいから、日本食の割合がぐっと増えて、この頃は一人暮らしを始めてからはめったに飲まなかった/食べなかった味噌汁を頻繁に作っている。ついに限界を迎えてしまったのかもしれない。

 これまで、あんこ・小豆が恋しくなることがあっても、最長2か月のヨーロッパ滞在中も日本食が食べたいと思わなかった。留学してすぐも、日本食から解放された喜びの方が大きかったし、とにかくバラエティーの多い、特に日本ではあまりみないメキシカン系や中東系の食材を色々試すのが楽しかった。その中である程度固定したずぼらメニューが、ポテチ(揚げてないタイプ)とサルサ、あればチーズ追加、といったもの。パンにフムス(ひよこ豆のペースト)やワカモレを載せたトーストも定番だった。サルサは本当に美味しいし便利。

 ところが、正直、この初期の頃からその10年前ほどの順応性がなくなっているかも、という自覚はあった。年齢のせいか米国の食品ラインナップのせいか、恐らくどっちもある。ただ、食品を試して失敗する・これじゃない的なパターンが結構あるのが堪えてきたのかもしれない。なんでもサイズが大きすぎるとか、ちょっとでも安いものを買うと何だか甘ったるいか粘度が高すぎるとか、未だに正解が見つからないのがピクルス。何でsweetじゃない方買ってもspicyを買っても酸っぱくなくて甘みがあるの?

 そんな中での救いがまずはTrader Joe's。少量パックのものも少なくなく、オーガニックでも値段がやさしいというのもあるけれど、この2年のうちですら進歩を感じるのが、アジア食品のラインナップの豊富さ。1年目の年末年始には白みその小さなチューブが登場して感動した。このサイズ日本にも欲しい(かけてみそ、の1/3くらい)。店舗やシーズンによってあったりなかったりの不安定さや、たまーに安いなりの品質のものもあるけれど、冷凍食品は比較的安定していてほとんどハズれない。小籠包やチヂミに加えて、最近登場して以来常備しているのが、ヒジキ入り炊き込みご飯風チャーハン。脂っぽくなく具沢山でごくほんのりとした味付け。

 もう一つ、特に日本食品店が遠すぎる現在めちゃくちゃ重宝しているのが、Weee!という(東・東南)アジア食品専門のオンラインストア。以前の院生・教員専用アパートの置き配でAmazon FreshもTargetもしのぐ勢いで頻繁に見かけるので検索したのがきっかけ。安いのとセールも頻繁にあるのとで、納豆もHマート(韓国系食品スーパー)よりかなりお買い得だし、日本のお土産用の菓子や化粧品、生活雑貨もちょこちょこある。消費期限長いし、冷蔵・冷凍も保冷剤付きで送ってくれるし、何軒先かも分かるし、配達員もちゃんと綺麗においておいてくれる。近頃は近所のアジア系パン屋(日本の菓子パンをイメージしてください)とも提携し始めた。アジア人ここにあり、という感じになるので、こちらに来てからは注文頻度を下げているけれども、お世話になっている。

 とはいえ、近所の普通のスーパーにもそこそこおいしい寿司コーナーがあり、場所柄か、値段は高いがキューピーやカレールーが常備されたアジア食品コーナーがあり、白滝と豆腐はビーガン・ヘルシー食材として既に市民権を得ている。要するに、意外と、日本食ベースでも生活ができてしまうことに最近になって気付いたのでした。

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