え!?Chat GPTで指導略案を15分で作れるの!?
はじめに
「また授業準備で夜更かししてしまった…」
「もっと簡単に指導案を作れたらいいのに」
こんな風に感じたことはありませんか?教員としての仕事は多忙を極める中で、少しでも効率よく業務を進めたいと思うのは、きっとどの先生方も同じだと思います。
私もかつては、指導案作りに何時間もかけ、どうにか時間を短縮できないかと悩んでいました。特に、ICT機器の活用が苦手だった頃は、「こんなに便利そうなツールがあっても、使いこなせる気がしない」と諦めていたことも…。
でも実は、最近話題のAIツール「ChatGPT」を使えば、驚くほど手軽に、しかも効率的に指導案を作成することができるんです。難しい知識や技術は不要で、ちょっとしたコツをつかめば、先生方でも簡単に始められます!
この記事では、チャットGPTを活用して指導略案を効率的に作成する方法を分かりやすくご紹介します。ICTにあまり自信がない先生でも大丈夫です。少しの工夫で、日々の授業準備がぐっと楽になるお手伝いをさせていただきます。どうぞ、最後までお付き合いください!
1. ChatGPTとは?
ChatGPTは、OpenAIが開発したAIモデルで、自然な文章を生成する能力を持っています。質問に答えたり、文章を作成したりすることが可能で、教育現場でも活用できる多機能なツールです。特別支援学校の先生にとって、指導計画や教材作成の負担を軽減する頼もしいパートナーとなるでしょう。
2. チャットGPTの登録方法と基本的な使い方
登録方法
OpenAIの公式サイトにアクセスします。
2.“Sign Up”ボタンをクリックし、メールアドレスまたはGoogleアカウントでアカウントを作成します。
3.確認メールが送られるので、指示に従い登録を完了してください。
基本的な使い方
ログイン後、チャット画面が表示されます。
2.テキストボックスに質問やリクエストのことをプロンプトと言います。プロンプトを具体的に入力して送信します。
3.AIが数秒以内に応答を生成します。
プロンプトとは?
AIを効果的に活用するためには、どのように質問をするかが非常に重要です。この質問の形を「プロンプト」と呼びます。プロンプトは、AIに対して伝えたい情報や求める結果を伝えるための「きっかけ」となるものです。プロンプトの質が良ければ、AIの回答も的確で有益なものになります。
例えば、何かを作りたいときに「どうすればいいか教えて」と漠然と伝えるのと、「この材料で〇〇を作りたいので、具体的なレシピを教えて」と伝えるのでは、得られる答えが大きく異なります。プロンプトを工夫することで、AIがより精度の高い、あなたの求める結果を返してくれるのです。
プロンプトの基本
チャットGPTを効果的に活用するためには、プロンプトの設計が重要です。特に最初に役割を与えることで、生成される応答の精度が向上します。
以下に具体例を挙げます。
例題: 美味しい肉じゃがを作りたい主婦の場合
プロンプト例:
“あなたは主婦です。美味しい肉じゃがを作りたいので、材料と調理工程を教えてください。”
このプロンプトを入力すると
以下の回答が出ました!
プロンプト作成のポイント
役割の設定: 最初に「主婦」と設定することで、AIに家庭料理に特化した視点を与える。
具体的な要望: 作りたい料理や知りたい情報を明確に記載。
詳細な指示: 「材料」と「調理工程」という構造を指定する。
さらに質問を追加して、回答を深掘ることもできます!
例えば、肉じゃがが残ってしまい、次の日はアレンジしたい時ってありますよね?これもAIに聞いてみましょう!
1つでは食べたいメニューじゃない可能性があるので今回は3つと入れてみました!
すると・・・
以上のような魅力的なレシピが3つ出てきました!
このように一回の質問で終わりではなく、さらに質問することで回答を深めたり、新しい回答を出したりしてくれます!!
Chat GTPに質問するだけで簡単に答えてくれます!!
質問文によって回答が違うので、まずはしっかり役割を与え、具体的な質問をする!これだけで様々な場面で効率化をすることができます!
それではここからが本題!
指導略案をどのように作るかを紹介したいと思います!
3. 効率的に指導略案を作る方法
今回作る指導略案は
例題として
小学部肢体不自由部門3年
授業は音楽
単元のテーマは
「Bloomを使ってスヌーズレン体験」
としたいと思います!
それでは、実際に作っていきましょう!
1.役割を与える
プロンプトに「あなたは特別支援学校の先生です。」と記載し、ChatGPTに適切な役割を設定します。これにより、教育現場に特化した視点で応答を生成できます。
2.データを読み込ませる
実際に使っている指導略案のデータをチャットGPTに読み込ませます。
やり方は「クリップマーク」を選択します。
指導略案が保管されているところを選択します。
読み込ませたい指導略案のデータを選択し、「アップロード」をクリックします。
アップロードが終わると画像のように指導略案のデータが入ります。
注意点
データを入力する前に、生徒名や個人情報を必ず削除しておきましょう。
3.具体的なイメージや要素の指示を入れます。
肢体不自由部門小学部3年生を対象とした授業
Bloomというアプリを使ってスヌーズレンを体験させる。
画面に触れると音楽や映像が変わる体験を取り入れる。
演奏者と観客に分かれて楽しむアクティビティを含める。
こうした具体的な要望を追加することで、生成される指導略案がより現場で使いやすい内容になります。
すると!!何と以下のように指導略案ができます!
(スクショを切りはりしているので見にくくなってしまいました😅)
4.略案が出力されたら、加筆や修正点を入れる
AIが出力した略案を確認し、足りない要素や修正点を加えていきます。
例えば
「授業の導入でどのようにアプリを提示したら児童が興味をわきますか?」と入れてみましょう!
導入の具体的な例が出てきました!
やり方のイメージはついたので、これを指導略案の指導の留意点に入れたいと思います。
「導入の例を文章を端的にまとめて指導略案の指導上の留意点に入れて欲しい。」とプロンプトを入れます!
そうすると、以下のように指導略案に入れて作ってくれました!
5.Wordデータとして出力する。
完成に近づいたら、最後に「Wordデータとして出力してください」と指示を出します。これにより、AIがWord形式でデータを生成し、ダウンロードできるようになります。
6.Wordで仕上げ作業を行う
Wordデータを開き、あとは手直しをするだけ!
表のサイズを整えたり、文章の修正を行うことで、最終的な完成版を仕上げます。
まとめ
いかがでしたか?思った以上に簡単ですよね!学校で使っている指導略案のデータをChatGPTに読み込ませるだけで、一気に作業効率が上がります。私自身、この方法を取り入れてから仕事のスピードが格段に早くなり、他の業務にも余裕が持てるようになりました。
例えば、今回の指導略案も通常であれば1時間程度かかるところを、わずか15分で完成させることができました。しかも、AIが自分の発想になかったアイディアを提案してくれることもあり、内容の質も向上します。
ただし、すべてをAIに任せるのではなく、自分のアイディアとAIが考えたアイディアを組み合わせることで、さらに新しい発想が生まれることがあります。自分の中にある考えをAIを使って引き出し、言語化する手助けとして活用するのが最も効果的だと感じています。
全てをAIに頼りすぎてしまうと、先生としての個性が失われる可能性もあります。AIはあくまでも補助ツールとして使い、自分の持つ知識や経験を基にした発想を大切にしましょう。
ぜひ皆さんもChatGPTを活用してみてください!スマホ版の方がWordファイルの出力などがスムーズなので、アプリをインストールして試してみるのもおすすめです。また、AIを活用したおすすめの方法があれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね!