さまざまな分野に携わり専門性の幅を広げる現場ビト
アイ・シー・ネットでは、専門的な知識を持った人や、特定の国に精通している人、多様な経験やスキルをもった人など、世界中のさまざまな現場で活動している人たちを「現場ビト」とよんでいます。それぞれの現場で、どう強みを活かし、どんな想いで、世界の課題解決に取り組んでいるのか、コーポレートサイトにて紹介しています。9月には新たに4名の現場ビトが追加されました。今回は、新たに追加された当社コンサルタントの土師宮について、紹介します。
国際協力に関心をもったきっかけ
私自身、途上国の出身でアフガニスタンで生まれ育ちました。中学生のころに情勢悪化に伴いパキスタンへの避難を余儀なくされ、5年間の避難生活を送りました。その間、国際機関やNGOから様々な支援を受け、学校へ通えなかった私たちには教科書や本も届けられました。国境を越えて受けた温かな支援は今でも鮮明に覚えています。子どものころは詳しいことはわからず、人の役に立つ仕事だと思っていたくらいでしたが、国連で働いていた祖父の影響もあり、大人になるにつれて、世界のさまざまな国で働き、誰かの役に立つという働き方に強い関心を持つようになりました。そして自分が受けた支援の恩返しとして私自身も困っている人々の助けになりたいと考えるようになりました。
これまでのキャリア
高校卒業後、国費留学生として来日し大学で建築を学びました。日本の大学院で博士課程に進んだ後は、実務経験を積むために休学してアフガニスタンへ一時帰国し、JICAの人材育成プロジェクトに3年間従事しました。博士課程を修了後はハード系のコンサルティング会社に入社し約10年間、都市計画に携わりました。ここは都市計画専門の会社だったため、多くを学びその専門性を高めることができましたが、これから先のキャリアを考えたときに、教育やガバナンスなど、都市計画以外の分野についても経験を積みたいと思い、アイ・シー・ネットに入社しました。
アイ・シー・ネットでの仕事
入社後は、バングラデシュの警備能力強化プロジェクトや、スリランカの公共投資管理プロジェクト、アフガニスタンの人道支援プロジェクトなど、これまで経験してきた都市計画とは全く異なる分野にチャレンジできています。
プロジェクトでは研修や、現地関係者との調整、モニタリングなどを担当しており、これらは前職でも経験があった業務ですが、プロジェクトに従事していると全く経験したことのないことに関わる機会も多いです。自分のこれまでの経験だけではなく、他の人からも学びたいという想いを持って入社しましたが、当社には様々な専門性を持ったコンサルタントが在籍しているので、実際にプロジェクトメンバーから学ぶことも多く、例えばスリランカのプロジェクトでは財務分析について教えてもらっていて、自分自身の成長を実感することができています。
今後の展望
引き続き、様々な分野の業務に携わっていきたいです。また自身の経験からも教育を受けるチャンスが得られたことは大きく、教育分野には特に高い関心を持っています。教育は学研グループである当社の強みのひとつでもあり、持続可能な発展の基盤だと考えているので積極的に挑戦していきたいです。また、これからはODAだけでなく民間ビジネスにも挑戦していきたいです。国や分野を問わず様々な案件に携わることで、新たな視点や知識を得て成長し続けていくとともに、専門性の幅を広げていきたいと思います。