アフリカ大陸
大陸に寝そべり、ふたたびくゆらせた。空港からすでにやっていた。ゲットーに到着したら現地の女の子にまた貰って目は真っ赤、ポテチは止まらず、ステイ先に挨拶もできず一人ベットに寝そべっていた。
ドアから少年が心配そうに顔をだした。きょろきょろする目に挨拶すると、彼もくゆらしたいという。二人でバードを聴くことになった。
部屋に浮かびあがるスーツ姿のバードからネオン色の音がのびてきて床に落ちる──ベッドの下にはギターを置いてある、モスクワで立ち往生しているフランスの夫婦に聴かせた私のアコギが──見上げれば金色とともに浮かぶバード、ネクタイも素敵に似あっている。
聴きながら、サファリとは旅行の意だよ、ここから飛ベばサバンナで象の家族が囲んでくれるんだ、と少年が前歯の純白をみせながら笑った。リズムをとりつつうなづくと、まあキリンさえ見たことないんだけどね、と彼は続けて前歯の純白をまた見せた。