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一夜文庫
2024年1月29日 09:43
現代美術作家の松田修さんの自伝的エッセイのような本『尼人』(イースト・プレス)を読み終わった。これ一冊が著者のポートフォリオのように感じた。この本自体が現代美術の作品とも捉えたら妄想が膨らんできた。刷られた本が置かれた瞬間にそこが「現代美術を詐欺だと思っている尼崎在住のおかんに現代美術とは何かを説明する本のあるインスタレーション」となり、本屋も読者も作品を構成する一部として取り込まれる……なんて。