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「平和」という話

「平和」という話

ロシア語に「平和」という言葉はなくて「危険ではない」という言葉があるだけだそうです。

早期停戦を祈りつつ、
少し考えてみましょう。

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ようこそ。門松一里です。静かに書いています。

いつもは、
「あまり一生懸命になるな」という話
https://note.com/ichirikadomatsu/n/n081dd28c9a6c
とか、
「沈黙」という話/「東アジアの思想」という話
https://note.com/ichirikadomatsu/n/n416e39d84b94
を書いていますが、本当はノワール作家です。

という話(ik)-2

という話(ik)を連載しています。

こちらは調査資料(エビデンス)を使った「思考の遊び」――エンタテインメント(娯楽)作品です。※虚構も少なからず入っています。

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1986年に、ソビエト社会主義共和国連邦によって打ち上げられた宇宙ステーションの名前が「ミール」(Мир)です。

ロシア語で「平和」を意味するのですが、もう一つ「世界」も意味します。純粋に一言で「平和」という言葉はないそうです。ままそれだけの歴史があったということです。#タタールの軛

このミール宇宙ステーションは2001年に廃棄されました。

ソビエト連邦は1922年12月30日から1991年12月26日までですから、宇宙ステーションにいる人たちは空の上から祖国が消えるのを見ていた訳です。

「あのお……補給……」

どうにか間に合ったそうです。

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ロシアと聞くと大国のように思いますが、国内総生産(GDP)で言えば世界で11位です。

確かにソ連は大きな国でしたが、今のロシア連邦は経済的にかなり小さな国です。

そんな小さな国が、地球を滅亡させるほどの核兵器をもっている訳です。

実際に昔はロシア帝国でしたから巨大な権力がありました。

けれど、貴族の世界はなくなってしまいました。

ソビエト社会主義共和国連邦の時代は思想もありました。

誰もが飢えることのない理想の社会を夢見ていました。

現実には独裁者を生産しただけでしたが。#blackjoke

そうした小さな国が平和でいるとしたら?

ずっと支配されつづけ、思想がやぶれ、国が荒廃しました。

そして、救世主です。

ある意味、そうした力のある人物をロシアは求めていました。

でなければ、他国に侵略されるリスクがずっとあったからです。

多少なりとも問題があったとしても強い人をロシアは求めてきました。

それが歪んでしまったのです。

ウクライナに関しても手放しで賛同できるものではないようです。

ままあったとしても、侵略は考えられません。

どれだけ圧政に苦しむ人がいたとしても、内政干渉になってしまいますから。

批判はしても、武力はありません。

それが許されるのであれば、何でもアリになってしまいます。

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どうやらロシア連邦は本気で世界観戦争(絶滅戦争)をしているようです。

この場合、降伏すると絶滅させられます。

降伏前であれば、行政権があるので軍隊や警察が国民の味方です。

これが降伏してしまえば、同じ国の人であれ、行政に敵対している「テロをしている側」になり、軍隊や警察から追われることになってしまいます。
(亡命政府であっても同じことです。)

他国が物資を供給するとしても「テロをしている側」に渡せば「テロを支援している国」になります。

ウクライナとしてはそれだけは避けたいですし、欧州連合(EU)もそうです。

欧州連合(EU)の考え方としては「ウクライナが自分たちで選んだ」のです。これが民主主義です。

これがロシア連邦から見ると、逆です。支配から逃れたのは「敵による誘導があったからだ」となります。

片方は自立をしようとしていますし、一方では目を覚まさせようとしています。

完全に世界観が違います。これでは話し合いになりません。

この状況でありながら、ウクライナ自身はロシアを必要としていました。それはロシアも「困ったときだけ頼るなんて」です。

アメリカ合衆国を引き込もうとしたウクライナは、いろいろやってロシア連邦を恐怖させました。

結果的に、どうしようもなくなったロシア連邦が侵略したようです。まるで日本国の真珠湾攻撃のように……。

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歴史に“if”はありませんが、現実の戦争に終止符を打つことを多くの人たちが望んでいます。

ルネ・デカルトの『方法序説』が1637年で、フランスの人権宣言が1789年です。152年あります。1789年に152年を足すと、1941年です。偶然でしょうけれど真珠湾攻撃(太平洋戦争)です。もう一度足した2093年くらいに、世界はようやくまともになるのかしら。

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