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~第93回 ~「節分の話」

まもなく2月3日は節分。
節分とは季節が分かれる節目の意味で、特に旧暦(太陽太陰暦)の頃は立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前日をいいました。
しかし江戸時代以降は特に立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指すようになり、今日では立春の前日のみが特に「節分」とされております。

この日は旧暦の大晦日にあたり、無病息災を祈ります。
平安時代の宮中で行われていた「追儺(ついな)」や「鬼遣(おにやらい)」などが民間に拡がり、今日のような節分の行事になりました。

例年、氷川神社では舞殿にて弓の弦を鳴らす「鳴弦の儀」の後、豆をまき災厄を祓うほか、年男年女や特別招待者による「撒豆式」を12時半、2時、3時に行っておりますが、本年はコロナ対策のため、撒豆式は儀式のみとなります。
神事は神職が丑寅の鬼門方向に撒豆を行います。

平安時代、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると信じられていたため、それを追い払うための行事が執り行われていました。
行事の形は変化したとしても、その心は今も私たちの生活の中に息づいています。

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〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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