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美大での授業について(コンテンポラリーアート・ストラテジー)/一日一微発見132
美大で教え出して17年目になる。
「どんなことを教えているんですか?」と聞かれるが、僕の授業は「コンテンポラリーアートストラテジー」というもので、独自のプログラムを17年間にわたってアップデートしてきた。
途中のものは『アート戦略/コンテンポラリーアート虎の巻』という本にして、この本は今でもゼミで指定図書にしているが、現在の授業は、もっとアップデートされている。
この2年(つまり本の出版後)は、「アートシンキング&イノベーション」という全10数回のプログラムになっている。
最初が「価値」からはじまり、次が「関係」「ボディ」などの項目が続く。
毎年「状況」の変化に応じて、その項目でとりあげるアーティスト(だいたい3~5アーティスト)は変わる。
アートヒストリーやセオリーや現代思想の要素もあるが、旧いアカデミックでもなく、ジャーナルでもなく、アート作品を生み出そうという学生諸君の立場を起点にした、戦略会議のようなプログラムだと思ってくれたらいい。
クリティカルというコトバには、「批評的」ということと「危機的」という2つのベクトルがある。
「現在」という時空は、極めて揺れ動いているから、アーティストもまた、それに即応しなくてはならない。
その相談役、コーチングが僕の仕事と言ってもよいだろう。
今年はzoomで授業だし、コロナによって、いかに我々の世界が変わり、アートの軸足がシフトするかを進行形で考察する。
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