上田義彦の「鎮まる」を再び世に送り出す/一日一微発見317
何ができるのだろう。アートには?
90年代のことを思い出すと、そこは冷戦体制の解体期で、新自由主義が急速にのさばった時期だった。
その狂騒と世紀末の意識があいまってカウントダウンを生きていたように思う。
しかし、それは進歩史観の末路とはいえ、虚にしてもエネルギーがあった。
やってきた新世紀は、楽感的な期待を全く裏切り厄禍の時代だった。
入ってまず911という帝国とテロリストの惨劇から始まり、引き続くアメリカとタリバンの戦い。日本は東日本大震災と福島第1原発のメルトダウン、