香港アートブックフェアで「進化する編集」について考える(その1)/一日一微発見465
香港の現代美術館Tai Kwan Contemporaryは、このあいだまでブルース・ナウマンの個展をやっていたことが示すように、エッジな美術館だ。
美術館自体はM+のようには大きくない。しかし、監獄を改造したヘルツォーク・ド・ムーロンの建築もあいまって、小粒だが、実にカッコイイのである。
そこを会場にして、香港アートブックフェアBOOKEDが開催されるようになって今回で6回目にあたる。僕がやっているG/P+abpとしては4年ぶりの2度目だ。
ちょうど4年前に、FUJIXROXが開発した高性能のデジタル出力機をつかったパブリッシングのレーベルNEOTOKYOZINEをスタートさせ、その初めてのートブックフェアが香港だったのだ。
そのフェアの時の香港は、雨傘運動のさなかだった。僕は港千尋、岡田佑里奈、小林健太らのZINEをつくってセールスを行った。会場の近くでもデモが行われて、物情騒然たる空気があったのを思い出す。
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