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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい…
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ…
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2022年12月の記事一覧

倒錯のすゝめアルモドバルの映画『パラレル・マザーズ』/一日一微発見358

僕はスペインの映画監報ペドロ・アルモドバルの映画が好きで、今までも、新作が公開されるたび…

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2022年、僕の「今年の読書」。意外にもブラッサイ『語るピカソ』/一日一微発見357

誰もが実感していて口現しないことだろうが、ポスト・モダニズムは、本当に失効 したと思う。 …

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詩と書がアートになる時Ⅱハシグチリンタロウについて/一日一微発見356

ハシグチリンタロウ君に会ったのは3年ぐらい前だろうか。京都で毎年やっている「アーティスト…

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詩と書がアートになる時Ⅰ大谷陽一郎について/一日一微発見355

僕たちは井上有一の書がアートになる時を見てきた。そして真逆のベクトルで、具体美術協会の吉…

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「異物」とキュレーションをめぐって(日本橋アナーキー文化センター)/一日一微発見354

日本橋アナーキー文化センター(NACC)のキュレーションを担当している。 これはメゾンミハラヤ…

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パウル・クレーとヘルマン・ヘッセと。庭をめぐるアート/一日一微発見353

細野晴臣は、高校生ぐらいから僕にとって「灯台」のような人であり続けている。いつも「未来」…

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大竹伸朗へのオマージュポップと不条理、その「なつかしさ」/一日一微発見352

先日、探し物があって倉庫をひっくり返していたら、お目当てのものは見つからず、見慣れない白いファイルがでてきた。昔のアシスタントが、僕が雑誌に書いた原稿をコピーし整理していたものだった。 連載はともかく、単発の原稿でありがちなのだが、書いた時は集中していても、書いたとたんに「他者のモノ」になって、全く忘れてしまうのだ。もはや記憶になく、「紛失」である。 このファイルには、なぜか、そんな原稿ばかりが収納されていた。見返していると、2006年に東京都現代美術館で開催された「大竹

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