辞書を読むのが趣味の息子、文字情報では限界あり。身近な体験や事例、体感があると納得する・・からの母捻挫

最近小学1年生の息子が辞書を読むことに夢中だ。

ぱっと選んだ言葉からつながっていく言葉を読む、という「笑っていいとも」のテレフォンショッキングのようなことはまだやっていなくて、ある見開きのページを片っ端から読んで納得したら線を引くというスタイル。

A型の几帳面なので今日はここ、明日はここ、とはならず1ページずつ進んでいく彼(自由形の母は今日は「ふ」、明日は「せ」みたいにやるけれど彼は生真面目に「あ」を順番に進んでいる)

説明をよんで納得できれば線をひく。

読んでもあまり理解できない、漢字が謎、というときには私を呼ぶ。

母「漢字辞典ひいてみたら?」と声をかけることもあるし、身近な事例で説明できることであればさくっと伝えてみることもある。

昨夜、彼が引っかかったのは「浅草のり」、「悪霊」、「明くる」、そして「揚げ足を取る」。

浅草ってわかる?隅田川は知ってる?

「うん、花やしきがあるところ。隅田川はなんか聞いたことがある」

まずはGoogleマップを取り出してみせる。

画像1

この白くなっているところが浅草。その近くを流れている川が、隅田川だよ。

「あー、あの電車でわたる川か!」

きみがうまれた場所の近くも隅田川が流れているんだよ。「へぇー」

「うん、じゃぁのりってなに?」

●●くんがよく納豆巻やおにぎりを食べるでしょ。あの黒いのが「海苔」

「あー、あれか!」

海苔は、海で取れるの。昔、浅草あたりが隅田川の河口でね。

「かこう?」

辞書ひいてみようか。あと、江戸時代の東京の地図みてみようか。

「じゃぁ、ここでのりがとれていたの?」

そうだよ、じゃぁ、浅草のりってどんなのかみてみようね。Google画像検索。

「うわーなにこのふさふさふわふわ!これが海苔か!紫色なんだね」

納得して線をひいた。

母、夕食をしっかり食べた後なのにおにぎりを食べたくなる。


今日はハロウィンだったね。ゾンビやフランケンやヴァンパイヤがいっぱいいたね。

「うん、いた」

あれが悪霊だよ←ざっくり

「え?ごめんママわかんない」

悪(あく)っていうのは「わるい」ってことなの。逆の言葉が「良い」ね。

霊(りょう、れい)は「ゆうれい」つまり、なくなったひとね。

だから、誰かをうらんだり、なにかネガティブな、ハッピーじゃない気持ちを持ってて、天国にいきたくないってずっとここに残っている魂のことを、あくりょうっていうんだよ。

「ふーん、なるほど」線をひく。こりゃたぶん来年のハロウィンにもう一度説明だ

明日って「明くる日」なんだよ。

「え、ごめんわかんない」

じゃぁ、お正月にみんななんといって挨拶するかな。

新年明けましておめでとうございます、っていうよね。

新(しん)、はあたらしい。

年(ねん)、はとし。来年のお正月は2019年から2020年になるよね。そのタイミングを「年が明ける」っていうの。新しい年が始まること。

「うーん・・・」

じゃぁさ、太陽が出てるときってあかるいかな?くらいかな?

「あかるい」そうだね、ほら、この字だよ、明るい。反対の言葉が暗いだよ。

「あした」は「明日」ってかくの。「明くる日」

こうイメージしてみて?太陽が沈んで、夜がきて、また朝がきて太陽が出たら「明るい」だから「明くる日」

「あーなるほど!」

地球がくるくる回って、太陽がここで・・・

「え、太陽そんな小さくないよ」(細かい・・・)

日本がこっち側だったら夜でしょ。

「うん」

じゃぁ日本がこっち側、太陽のほうを向いたらどうなる?

「明るくなる」

そうだよね、それが朝がくるってことだよ!「明くる日」

「あーーー!!」線をひく。


●●くんが空手の組手をしているとき、相手に蹴られたり殴られたりしてふらつくことない?

「ある!」

殴られてよろめいて、足が浮かぶことない?こんなふうに。

「ある!」

これが、揚げ足。

「ふーん」

それで、スポーツマンシップって去年の運動会のときに先生に教えてもらったよね?正々堂々と戦うこと。

「うん、わかる」

きっと●●くんは、相手の選手がこんなふうにふらついていたら、体制が戻るまで待つと思うの。その上でまた攻撃をしかけるよね。

「うん、待つ。ずるはしない」

でも、この、足が浮いているところをえいやーって倒すひともいるんだ。そしたらどうなると思う?相手は倒れて負けてしまうよね?

「うん、あ、なるほど!」線をひく

そして母、セルフ揚げ足を取るから転倒、足首を捻挫・・・どんくさっ。


こんなかんじで、彼が文字情報だけでは理解できない単語がある場合、画像検索、地図、身近なところでの例え話、必要あれば実演までやっているのでなかなか家事が進まず。

子どもってこういうところに興味があるんだ、こんなふうに説明すると伝わらないな・・・え、これで伝わったの?といった発見があるので、私にとってはまなびキッチンの実践も兼ねている。

ここに5歳娘がPicture Dictionaryを持ってきて「これなに?」と始めるとだいぶカオス。。。でもかーちゃんは楽しい。