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上下関係や階層のないフラットな職場で働きたい

むかし都会で働いていた会社は「ピラミッド型の組織」でした。

一般社員、主任、係長、課長。
そしていちばん上に役員。

組織内部でそれぞれの人に役職・等級が割り振られ、上下関係が形成されていました。所属しているかぎり、その枠組みに従わざるを得ません。

その会社の採用面接を受けたときのこと。
面接官はのちの直属上司になる人でしたが、面接中に本人が言った一言が頭に残りました。

「かりに弊社で働くことになりましたら、業務において私のほうから権限を与えますよ」

「権限を与える」

いかにも上の立場の人間が下の立場の人間に授けるかのようなニュアンスにもとれ、組織の上下関係とはこういうものなんだろうかと少々薄気味悪さを覚えたものです。

もちろんこうしたシステムが、組織を運営するうえで欠かせないのかもしれません。数十人・数百人という人たちを適切に管理するうえで、合理的なのだろうとも思います。

ただ、こうした仕組みのなかで働くことに、個人的にはすこし違和感を感じます。

本来、人は本質的に平等であるはず。何歳だろうと、どこの生まれ育ちだろうと。そこにランクの違いとか、優劣とかいった概念は存在しないはず。

けれど組織に所属したとたん、その内部で適用される肩書き・等級を自動的に付与される。誰かが意図的かつ人工的にこしらえた価値基準に自らを適合させ、場合によっては、人間としていくぶん尊敬しがたい上司に管理命令される。

そうした上下関係の在り方にたいし、どうも違和感をぬぐい去れません。

ただいま、キャリアブレイクからの再就活中です。大きめの会社はどこも階層や上下関係が定められている印象があり、応募をためらう一因だな、、と感じます。

上下関係の概念が薄い、人同士がフラットに関われる環境で働けないだろうか。人が人にたいして「権限を与える」という発言を当然のようにする世界ではない、もっと人同士が平等に関われる世界に所属できないだろうか。

そんな夢物語のようなことを、ふと思いました。


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いちきた
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