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ちちちちちちちちうるうるさいのはクソ客ちゃんだけではなかった話〜敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感を上げる方法その3
おっすみんな!オライチカ!みんなバンテリンだかバレンティンだかで浮かれてやがるが修行すっぞ!
根本のじっちゃんの本を使って修行するシリーズです。
やああああっと2日目の章にはいります。
2日目は自分の過去に目を向けて行きます。
なにがあってわたしは敏感になったのか。
自分の思春期を振り返るのです。
恥ずかしかった経験。
目立ったことがきっかけで孤立した経験。
失恋。
進学や就職での挫折。
などなど、思い出したら嫌な気分になることが自分にあるか思い浮かべてみるのです。
膝を抱えてうずくまる俺の未来が見える…!!!
じっちゃん…ひでぇ…人間とは思えねぇ…!!!
しょーがねえな、オラもっともっと強くなりてえ。やるしかねぇな。
思春期。
覚えていますか、あなたの思春期。
急激におとずれる体とこころの変化。
やがて大人として社会に出て行かなくてはならない、うれしはずかしの誇らしい気持ちがある反面、未知に対する得体の知れないおそろしさをも感じる時期。
自分をどう扱っていいか戸惑い恐れおののきながら模索する時期。
あ〜〜〜〜書きたくないな〜〜〜〜。
わたしね、あるんです。
思い出したくないことあるんです。
わかっちゃった。
わたしが人生めんどくさい理由がわかっちゃった。
思春期かあ〜、
そうだったのかあ。
みんなあるよねえ。何かしらあるよねえ思春期。
わたしが女性性を認めたくない理由がここにありました。
女に生まれなきゃよかった、そう思っている理由がここにありました。
わたしは10歳の頃から今まで体型が変わりません。
身長も体重もちちも。
小学3、4年の頃から、同級生女子がわたしをちらちらと見ながらニヤニヤヒソヒソしているなあ、と思うことが増えました。
どうやらちちが多量にあることで注目を浴びているようでした。
トイレに行けば持ち物をチェックされヒソヒソ。
こっそりついてきて、わたしが出た後の個室をチェックする同級生。
「赤くないわー」
という声が聞こえます。
いやー。10歳でこれですねん。もう何年かしたらさぞかしりっぱなエリートクソ姑になって、子供の配偶者をねちねちイビっていることでしょう。(意味わかんない人はコメントで聞いてな。)
良識人ぶって相手の状況を慮る発言をするのならば、これから思春期を迎えようという彼等も戸惑っていたのかもしれません。
一足先に大人の体になったわたしを笑い者にして貶めることで、自分はまだ守られるべきこどもであると安心したかったのかもしれないですし、あるいは単純にsei的なことへの下卑た興味の暴走でしょうか。
どちらにせよ、わたしにとっては集団から切り離されて見せ物にされた感覚しかありませんでした。
目立たぬようにとブラジャーをつければニヤニヤヒソヒソ。
ポーチを持てばニヤニヤヒソヒソ。
体育で走ることがあればニヤニヤヒソヒソ。
コソコソ「きょにゅー」「うふふふふ」「やめなよかわいそうやろ」「ふふふふ」ニヤニヤヒソヒソ。
ああああああああああああああああもぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
クソうっっっっぜえええええええええええええええええええ〜〜〜〜
南斗水鳥拳では美しすぎてなまぬるいわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
わたしがプロレス好きなのはアイツらのおかげちゃうやろか。
てかな、誰が好き好んでこんな体型になるかいな。10歳やで。
誰よりも気持ち悪くて落ち込んでるのはわたしやで。
ちちなんぞ切って棄てたいと泣いてるのはわたしやで。
教室よ、さらば。
わたしは図書館にこもります。
5年生に上がれば図書委員になり、とにかく時間があれば図書館にいました。
乱歩。ドイル。ツタンカーメンののろい。レンズマンなどのハヤカワ書店もの。
女性性から遠く遠く離れた、ミステリやヒーロー、歴史読み物。
母がくれた読書する習慣は、孤独なわたしを救ってくれました。
そういえば母が与えてくれた全集は、
海底二万里
宝島
雪の女王
荒野の呼び声
幸福な王子
王子とこじき
ああ無情
秘密の花園
青い鳥
トムソーヤーの冒険
アンクルトムの小屋
若草物語
まだまだあったけれど、思い出す限りこんなラインナップでした。母も女性性に苦しんでいたのかしらん。
わたしはネモ船長のように物静かで深く広い知識を持った人が大好きでしたし、ジョーみたいに行動力のあるカッコいい女になりたかった。
家に帰れば父が買ったジャンプとサンデーを読む。
なかよしやりぼんのような少女漫画を読み、人の体型を事細かにチェックしてくる同性の同級生とは仲間になれる気がしませんでした。
仲良くしてても意味わからんとこで急にコソコソクスクスしよるし。
そんなふうに強がって距離を取り、たまに聞こえてくるヒソヒソクスクスにぐさぐさ刺されても素知らぬ顔をして好きなことに集中し、さみしいこころは本や漫画を読み漁ることで慰めていました。
この頃からFMラジオで音楽を聴き始めます。そしてギターをはじめてのちにバンドで歌い始めます。
だから悪いことばっかりじゃないのだけどね。
悪い影響にはこんなことがあります。
もうおばさんになったのに、女に生まれなければよかったのにという気持ちがなくならないこと。
褒められてもおちょくられてるのではないかと疑ってしまうこと。
男性に好きだと言われてもわたしやなくてちちが好きなんやろなあと醒めて見てしまうこと。
さあ、癒やそう。
10歳のわたしを存分に泣かせてあげよう。
あの頃は悔しすぎて泣けなかった。
いや今でも泣くもんかと思ってるな〜〜〜〜。
あんな奴らに泣かされてたまるかって思ってるな〜〜〜〜。
泣けたら癒えるのだろうにね。
困ったもんだわ。
あとがき的なわたしの超悪意。
10歳にしてエリート姑の才能を開花させていた奴らのリーダーは、1年後クラス会議にて泣きながらこう訴えていた。
「ムネがあるとかヒソヒソするのやめてください!!!!!傷つきます!!!!!」
びっくりした。思わずじっと顔を見た。
彼女はわたしの方を決して見なかった。
あなたのチチよりわたしのチチの方が絶対いいチチに決まってますよホーッホッホッホッ。
お読みくださったあなたが、他人の気まぐれで不当な悪意など「あんたあほちゃうか」と笑い飛ばせる軽やかさを愉しまれますように。
ありがとうございました。
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