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あなたのすべてが誰かのためにある、の巻。
むかぁしあほみたいに売れた本「バカの壁」で、養老孟司はこう書いていた。
「仕事とは、道端に開いている穴ぼこを埋めるようなものである。」
若い頃は、なんと夢のないつまらんことを言うオヤジであろうかと感じたものだったけれど。
歳をとった今は、自分がそこそこたのしめて続けられることこそが個性であり、仕事になり得るのだなぁと納得している。
誰かがああやってうまくいったから。
誰かがこうしているって聞いたから。
私たちはそんな風に、毎日自分の何かを成長させたくて足掻く。
そのうちのほんの少しのいくつかが、自分の中で根付いて芽ぶく。
果実を手にするまでには、一瞬のこともあれば、長くかかることもある。
地道にコツコツやりなさい。これはほんとう。
濡れ手に粟のぼろ儲け、これもほんとう。
一夜限りの夢のような贅沢のうつくしさ、これもほんとう。
世の中には人間の数だけ正解が存在している。
人間は道に開いている穴ぼこを埋めるだけの存在でしかなく、我々が埋めたその上を若い人類や猫などが歩いていく。
我々が歩いてきたこの道も、先人が埋めてくれた穴でできている。
人間は何かしら穴を埋めるようにできている。
あなたの悩みも迷いも、必ずどこかの誰かの道に開いた穴を埋めている。
読んでくれてありがとう。
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