わからなくなってる八百屋のひとり言。
やりたいことをはじめたはずが。
こんにちは。
愛知県の豊橋市で、一期家一笑(いちごやいちえ)という八百屋を営んでいます。
創業70年くらいの、小さな八百屋なのですが、今から7年ほど前に、親父から引き継いで、ぼくが代表となりました。
もともと小さな八百屋からはじまって、親父がスーパーマーケットとして多くのお客様に来ていただき、三代目のぼくが縮小するという流れで今に至ります。
改装当初から、迷いに迷い、売り上げも来客数も伸び悩み、赤字が三年続きました。
ようやく4年目ですこし黒字になり、コロナが追い風となり、利益もすこしずつ出てくるようになってきました。
それが、コロナが落ち着き、いろいろなものの物価が上昇するとともに、今まで来てくれてたお客様がパタリと来なくなってしまいました。
親父に相談してみました。
このままでは、資金ショートを起こしてしまいそうだったので、親父に頭を下げて資金を借りると共に、なにがいけないのか、聞いてみました。
親父曰く、
お前は思いついたことをなんでもやる。
それはわるいことではないけど、経費をかけすぎだし、見切り発車すぎる。
じぶんのやりたいことが先で、お客さんが後になってる。
逆だ。
お客さんが先で、その結果、じぶんのやりたいことにつながるんだ。
ぐうの音もでない。ぐう。
結果が出てないので、
というか、
おまえのやりかた、ぜんぜんダメじゃん!という結果がもろに目の前にあるので、認めるしかありません。
親父の背中を見てきて、地域のために、お客様のためにと商売をやってきた親父の店。
ぼくが引き継ぐ最後の方は、大手スーパーにお客様は行ってしまい、売り上げも、社内の雰囲気も惨憺たるものでした。
その姿を見ていたので、
よし。これからは世間ではなく社会だ。じぶんのやりたいことや夢を追いかけて、共感してくれる人が来てくれるお店にしよう。
などと意気込んで、7年前に改装オープンしました。
良い時もそうでない時もありましたが、今がいちばんわるい時期です。
なにがいけないのか、どうすれば上向くのか、頭を抱える日々です。
やりたいことをやるために、お客様の声をとにかく聞け。
親父から言われた言葉です。