いちご農家になるための補助金③④
前回までの2つの投稿に引き続いていちご農家になるための補助金について紹介していきたい。
いちご農家になるための補助金について、ざっくりとまとめたものがこちら。
①農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)
A:準備型
B:経営開始型
②強い農業・担い手づくり総合支援交付金
地域担い手育成支援タイプ
③荒廃農地の再生等に活用可能な事業〜都道府県、市町村単独事業〜
④ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金
⑤IT導入補助金
⑥小規模事業者持続化補助金
⑦地域雇用開発助成金
今回は③、④について調べてみる。
③荒廃農地の再生等に活用可能な事業 〜都道府県、市町村単独事業〜について
結論から述べると、我々が就農する見込みの農地は耕作放棄地ではないため、我々がこの補助金を利用することはない。ただ、この補助金を利用する新規就農者の方もいるかも知れないので、一応まとめてみた。
ということで本題に移る。
”荒廃農地の再生等に活用可能な事業 〜都道府県、市町村単独事業〜”は”荒廃農地等利用促進交付金”の後に出てきた補助金である。(荒廃農地等利用促進交付金は平成30年で交付終了している。)
荒廃農地の再生等に活用可能な事業~都道府県、市町村単独事業~(令和2年11月)(PDF : 457KB)
上記リンクには、各都道府県と各市町村独自の対策事業が記されている。耕作放棄地の利用を検討している方は上記リンクから自分の就農地域の事業内容を確認すると良い。
我々が生活している山梨県には事業内容が2つあったが、甲府市には事業が1つもなかった。つまり、自分が住んでいる市町村がどのような姿勢なのか把握しておく必要がある。
ちなみに山梨県の事業内容は以下の通り。
①機構借受農地整備事業
事業実施主体
農地中間管理機構、市町村等
対象地域
県内全域(農地中間管理権所得農地)
事業目的
担い手等への農地集積・集約化促進
事業内容
担い手等のニーズに合った農地整備(再生作業、農業用用排水路の整備、暗渠排水、農用地保全等)に係る経費を補助。
補助率
200,000円/10a以内
引用:荒廃農地の再生等に活用可能な事業~都道府県、市町村単独事業~(令和2年11月)(PDF : 457KB) 閲覧日:2020年4月19日
②耕作放棄地等再生整備支援事業
事業実施主体
市町村、土地改良区等
対象地域
県内全域
事業目的
耕作放棄地の再生、発生防止及び利用促進
事業内容
耕作放棄地等の再生作業(ほ場整備、農道整備等)に係る経費の一部を補助。
補助率
1/2
引用:荒廃農地の再生等に活用可能な事業~都道府県、市町村単独事業~(令和2年11月)(PDF : 457KB) 閲覧日:2020年4月19日
補助率を見ると、意外と補助が手厚いのかも?と感じる。
我々も農業経営がうまく回りだしたら、耕作放棄地の利用も検討してみてもいいかも知れない。
④ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金について
続いて
④ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金について調べてみる。
この補助金は通称ものづくり補助金とも呼ばれている。
結論から述べると、こちらの補助金は脱サラした新規就農者が利用することは難しいだろう。
ものづくり補助事業公式ホームページにはこのように書いてある。
”ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金は、中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するもの”
引用:トップページ|ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト 閲覧日:2020年4月19日
つまり、既に他の事業を行っており、新たな設備投資として就農を志す場合には利用できるかもしれない。
ものづくり補助金の様式は一般型、グローバル展開型、ビジネスモデル構築型に分かれている。
【一般型・グローバル型】と【ビジネスモデル構築型】で公募や申請期間が異なるので注意したい。
ちなみに補助上限額がこちら。
ものづくり補助金の上限額
【一般型】 1000万円
【グローバル型】 3000万円
【ビジネスモデル構築型】 1億円
つまり、手厚い補助金額である。
詳しい公募要領のについてはコチラ。
今回は、脱サラした新規就農者が利用することは難しいということで、ものづくり補助金の詳しい説明は割愛するが、ものづくり補助金の補助上限額は上記に示す通り、高額なので利用できる中小企業の方は調べてみる価値があるだろう。
次回は⑤IT導入補助金