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農学部卒の夫婦が本気でお米を作る

どうもこんにちは。しょうです。

我々が昨年から始めたお米作りについて紹介させていただきます。

お米作りを始めたきっかけ

「日本人」の主食といえば“お米”ですよね。
そして「農学部」といえば“農業”ですよね。

そしてこの「日本人」と「農学部」という共通項を持った我々夫婦は「自分で作ったお米を食べてみたい」という好奇心が人一倍ありました。お米を自分の手で作り、食べるというのはロマンを感じます。我々のお米作りは2020年からスタートし、今年で2年目になります。

日本のお米を取り巻く環境

いざ、お米作りを始めてみると、今まで大学で勉強してきた日本のお米作りにおける問題をより身近に感じるようになり、20代で一般的に若手と言われる我々が、今後お米作りを継続する必要性を感じました。現在、お米農家が直面している課題は主に3つあり、①生産者の減少、②消費量の低下、③米価の低下です。

①生産者の減少に関しては品目問わずどの農家さんも直面している課題だと思いますが、我々の地域でも耕作放棄地が増え、お米農家の高齢化や担い手不足は悪化の一途をたどっています。
実際、農業に興味のある農学部の友人たちですら農家になる人は少なく、大手食品メーカーや他業種の上場企業、公務員など一般的には華やかな職場へと就職していきました。我々も農家ではなく某農業メーカーに入社しました。

②消費量の低下も米農家を苦しめる要因となっているようです。国民一人当たりのお米の消費量は1970年代の半分ほどに減少しています。ただし、これに関しては50年前と比較すると、世の中にはパンやパスタなど他にも美味しいものはたくさん増えています。この50年間で日本人の食生活が変化するのは仕方ないことなのかなと個人的には思います。

そして、我々が痛感した最も深刻な問題は③米価の低下です。お米農家の手元に入る金額は年々安くなり続け、お米農家は現在深刻な赤字問題を抱えています。生活物資の著しい価格上昇が起こった高度経済成長期にも、唯一お米の価格は下落しました。

グラフは平成以降の販売価格、一人当たりの年間消費量の推移を示していますが、どちらも減少していることがわかります。一見、需要が減っているんだからその分価格が下がるのも妥当じゃない?と思いますが、価格が下がることの末路は赤字経営です。

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あぶない農業と儲かる農業」より引用:閲覧日:2021年8月9日


まっとうな価格で売ってみよう

自分たちの商品を販売する際、まずは安価で販売するところから始める。普通はそう考えます。しかし、我々は逆の発想から考えました。

「正当な価格でお米を販売する。そして、正当な価格でも買ってもらえるお米を作ろう。」

価格下落が続いている相場でお米の販売をしていては、お米作りは赤字経営となってしまいます。

「このままでは日本の米文化を維持することができない。」

そう思い立ち、我々は自分たちで作ったお米を正当な価格で販売させてもらうというビジネスを形成しようと思いました。
仮に我々が正当な価格でお米を販売させてもらえば、我々よりも若手の子たちも同様に正当な価格でお米を販売することができます。これこそが日本のお米作りを持続的なものにし、そして日本のお米農家を守るきっかけになる気がしました。

では、正当な価格で買ってもらうにはどのようにしたらよいのか。
この高い壁を超えることをテーマとして私たちは本気でお米作りを始めます。

次回に続きます。

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