わたし百景② 通学路A
私の通学路。
道の名前は知らない。
というか、この世の全ての道に名前はついているのかな?なーんて思ったりもする。
階段があり整備されていない道。
俗に言う山道。
大きな蛇もみたことあるし、もぐらも出てきたことがある。
そんな中で、すごく人懐っこい猫ちゃんがいる。
「にゃ〜^. ̫ .^」と甘い声を出しながら、
どこからともなくよってきては、足にスリスリ。
そんなに甘えて大丈夫なのか?って疑問に思うくらいだ。もう少し警戒した方がいいのでは…?この世の人全てがいい人ではないよ…?と思うけど、猫ちゃんは幸せそうなので、いいやーって思った。騙されてる方が幸せな時もあるもんね。
それは猫の世界でも同じなのかもしれない。
通学路を通っていた頃から干支が一回り近くなる。
変わる景色、変わらない景色。
さまざまなのだけれど、思い出は消えない。
それは私だけじゃなく、いろいろな人の記憶も残っているのだと思う。
通学路Aを通る度に、最近はそう思う。
だから、その人によって通学路Aの見え方も変わる。
そして通学路Aは私の中でもうすぐ恐らく通勤路へと変化する。新たな思い出に塗り替えられる。
今の私にしかみえない、通学路A。