詩、きみをまもる
膝を抱えて暗い顔
泣き腫らした赤い眼で
きみの心ははなにを訴えるのか
そうかお腹が空いたのかい
それなら月夜の庭に
テーブルだして
ディナーとしゃれこもうか
大丈夫、赤く腫れた瞳は
雲がぽっかり隠すから
それとも眠れないのかい
それなら傍に横になり
たくさんの物語を聞かせよう
ほうき星につかまって
月を一周する頃に
穏やかな寝息をたてるまで
優しく髪を撫でていよう
そうしてきみの
穏やかな寝息を聞いてから
そっと部屋を抜け出して
月夜のテーブルで
シャンパン傾けよう
おやすみ
いい夢を
おやすみ
愛しきひと