『悪用禁止!仕事も恋もうまくいく方法』
わたしは、この方法を知った時、驚きのあまり椅子に座ろうとしていたところを転んだのを覚えている。
これは正当な方法で物事がうまくいくスキル・手段である。
言葉を発する事なくサラリーマンが会社に望むものが得られる方法だ。会社だけでなく対人を伴うあらゆる場面全てにおいて使用できるものでもある。
これは恋愛にも活用できる。
人間が人間とが関わり合う場面、全てにおいてである。
倒れた椅子を起こして、再度座ろうとしたが、その椅子には座れなかった。
やはり、マクドナルドの幼児用の椅子は、どんなに好きでも座れない。
だって、大人だから。
だって、おにいちゃんだから。
そして、わたしは子供ではないから、
泣かない。
言葉をかわす事なくスムーズに事がいく方法であるからにして、申し訳ない次第だがここから先は有料にさせていただけたらと思う次第である。
なぜならば、それには明確な理由があり、その手法を手に入れすぎてしまうと皆が成功し日本がインフレになってしまう畏れがあるのと、一番の明確な理由は、わたしが先日お弁当買えず道で泣いていたからである。
道で。
今回は、有料の設定の方法を間違えないで慎重にやってみる。
以下、
----------------------有料---------------------
[100円]
これで、ここから有料になっているはずである。
大切な情報はこうやって管理するに限る。
わたしは、自宅に小さな金庫を購入して大切な物はそこにしまうようにしている。
一回、大量のミニ四駆を入れ閉めたら全部電源スイッチを入れたまま閉めた事に気付き、開けようとしたものの時すでに遅し、ダイヤルの番号を忘れてしまって取れなくなってしまった事がある。
金庫の中では、「ビーン!ビーン!」とミニ四駆のタイヤが回っており、取り出そうと強く押したり揺らしたりするが、その度に、「ビリューン!」と少し走ったりするのだ。
仕方がないので、そのままにしておいたら母が何かと訪ねてきたので大事な物が取れなくなってしまったと伝えたら、すぐに鍵屋を呼んでくれて解錠してくれた。
「立派な金庫ですね。先祖代々の立派な物を入れるのに最適です」
鍵屋がそう言って解錠した瞬間、ミニ四駆が大量に出てきたので母はなぜかわたしを睨んでいた。
自分だけレースに出ようとして、とそういう事なのだろう。
「ああ、お子さんが…」
と鍵屋が言ったので、わたしは、
「ハイ!」と右手を上げ元気よく返事した。見えてない角度からつねられたので、少し泣いた。ふとももは痛い。
たまたま遊びに来ていた叔母さんもなぜか泣いていた。
“すごい!レースに出るんだ”と、感動していたのかもしれない。
決めた。出たいと嫉妬している母の分まで走る。
わたしは、出てきたばかりのミニ四駆を片手に「ブゥーー!」とカッコいい雄叫びを上げながら外へ遊びに出た。
カッコいい瞬間には、セリフやポーズが決まって場を去る時は、後ろを振り向かない事が大事なのだ。
テレビとかではだいたいそうだから。
後にした自宅では「すごいね。カッコいいね」とか三人で話合っている姿が目に浮かぶ。
肝心の方法の前に、ひとつだけ伝えたい事がある。
どんな取り引きも、交渉事も、恋も、だいたいは話さえすれば、相手は分かってくれるという事である。
例えば、わたしはサラリーマンではないが、サラリーマンが会社で上司の部長に怒られる事態になっていたとしよう。
その場合、落ち着いた状態で部長に話かける事が大事である。
部長に真摯に語りかけるのだ。
部長だって初々しい時期もあったはずである。
かつて、若かりし時にやっていた時の事を思い出してもらうのだ。
部長、思い出してほしいですと。
「部長、思い出してほしいです。保育園の時にお遊戯をしていた時の事を」
部長は思い出すはずなのである。
そして、すかさず、誠意を込めてこう切り出すのだ。
「そして、やってほしいのです」
たぶん、やらないであるはずだから、自分がやってみせるのだ。
「き~りんさん、き~りんさん、ぞうさん~」
別に既成のお遊戯などでなくてもいい。その場で考えて歌いながらでも踊るのだ。
肝心なのは、元気よく、発声はハッキリ、時々、部長に語りかけるようにがいい。語りかける時のポーズは、右足だけかかとを立てて上半身は右に傾け、両手は腰に当てるか右手だけ人差し指を立てとかが部長とかは喜ぶ。
推測だが、部長はキャッキャッキャッキャッ喜ぶはずである。
自分に置き換えたら容易にわかる。
わたしも、そういうのが目の前で始まったら喜ぶからだ。
実際、わたしが賃金をいただいている所のお偉いさんに怒られている時に、やった事があるが、怒るのを止めてくれた。
初心を思い出させてくれてありがとうと、感動していたのだと思う。
若干、涙ぐんでいた。
人の為になる事をしたら報酬がもらえる。
テーブルの上に置いてあるお客様用のお菓子入れから、飴とかルマンドとかももらえた。
恋も話せば分かってくれる。
相手がおしゃれに炭酸ばかり飲む人でも、あの人は炭酸ばっかり飲むからおならばっかりしそうだ、とか差別してはならない。差別は人間として恥ずべき行為だからだ。
自分も一緒に炭酸を飲んでお話をすれば分かってくれるはずなのである。
自分のものは一気に飲んで空いたペットボトルをそっと相手のお尻の方に持っていくのが、見えない優しさだろう。
フタもそっと閉める。その場合、ゴミは燃えるゴミに捨てると爆発する可能性があるので絶対に燃えるゴミに捨ててはダメだ。
ちょっと待って、今、書いている途中に、窓の外を見たらお空からヘリコプターが飛んでいる。
手を振ってこうね。
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手を振ってきた。
小学生の時からの習慣というか、まあ、そんな感じである。
「ヤッホーーー!!!!」とも、ヘリに向かって叫んできた。
わたしが窓から全開の大声で叫ぶと、いつも毎回、隣の家のおじさんが窓から「アホ!!!!」と言っている。
お空に向かって叫ぶ時は「アホ!」ではなく「ヤッホー!」なのに、まったく、叫び方を間違っているのは、とてもおかしい次第だ。ほほえましい限りである。
前述の、話せば分かるというのはだいたいはそうであるが、生きてると、そうでない事態に遭遇するのもまた、事実である。
そこで、冒頭で触れた“言葉を交わす事なく得られる方法”が役に立つわけだ。
わたしはこう見えても幼い頃は様々な習い事をやっていた。
母いわく、わたしを見て「どんなにお金をかけても、こんなにしかならないのに」との事だが、実はひとつひとつ役に立つのだ。
そのひとつ、わたしはスイミングスクールに通っていた。
大人になってから役に立たないと思われがちだが、そうではない。バタ足と呼ばれる泳ぐ時の足の使い方。アレが社会に出てからも実は役に立つのだ。
例えば、上司の如く尊敬すべく一親等つまり母とショッピングモールなどに行ったとしよう。
もちろん、社会での使える方法なので社会人になってからの話である。
そこで玩具を購入していただけないかと頼み交渉が決裂した際に、床に座してバタ足を施行すると実は購入いただける確率が高くなるのだ。
それでも買ってもらえなかった事があるので、わたしは一度、這うようにしてバタフライをしながらショッピングモールを出て行き帰った。
その日の夕方、買ってもらえるとの交渉が成立したのだが、わたしはその言葉だけが嬉しかったので、実際は購入はしなかった。その許可、言葉が嬉しかったのである。
本当に欲しかったのは、言葉なのかもしれない。
嬉しかったので決めたのである。
単発のバイトをして母に親孝行で何かを買ってあげようと。
このように、あらゆる交渉やお願いの場面で、言葉を発さなくとも、水泳の技術を使えばうまくいくはずである。
仕事も恋も。
親孝行しようと、道路工事のバイトをした。
“タンピングランマー”という、一人で持って地面のアスファルトを固める機械をどうしてもやりたくて、少しだけやらしてとバイトの先輩にお願いした。
一人用小型冷蔵庫ぐらいの大きさで、上方に取っ手がついていて両手でそこを持ち、底の方に付いた厚い鉄板で、道路に敷いたアスファルトをガンガン高速で叩いて固める機械だ。
先輩は初めはダメだと言っていたが、わたしが水泳帽と水泳用のブーメランパンツに着替えてバタ足でお願いしたら、少しだけだとおっけーした。
わたしは、ブーメランパンツ一丁でその機械をしっかり持ち、ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンと地面のアスファルトを固めていたのだが、うまく操作ができず、そのまま、地面を打ち付けながら道路工事の所から外れてしまった。
鉄板が、かなりのパワーとスピードで地面を打ち付けている為、両手が取っ手から離れない。操作がうまくいかないのだ。
止め方もわからないので、
そのまま地面をガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンと地面を固めながら、自宅へ帰ってしまった。
母が玄関から飛び出してきた。
夜から外でガンガンガンガンガンガンガンガンと聞こえるので、何かお祭りが始まったと思ったのだろう。
“水泳パンツ一丁で止め方のわからない機械に乗っているわたし”を見るなり、母は言った。
「お前はいったいどこに向かっているのか!!」
今の今までは自宅に向かっていた。
が、そう言われても、自宅に着いた今、わたしもどこへ向かっているかわからない。
ただ、長時間の振動でお尻に食い込んだパンツだけが気になっていた。
近所に住むおじいさんも、音を聞いて外に出てきた。
夜中なので、寝ていたのだろう。白いブリーフ一丁だ。
わたしは、機械にまたがり、
そして、
後ろにはおじいさんを乗せて、
そのまま、
その場から立ち去った。
月明かりの中、
二人のお尻にはV字に食い込んだパンツが、
ヴィクトリーのVを成し輝いていた。
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『尾崎豊の有名な歌』
歌:尾崎豊
♪盗んだバイクで走り出す~
♪行き先も~わからぬまま~
♪暗い夜のとばりの中へ~
(これを読んでるみんな~)
(最後はみんな一緒にジャンプしよう!)
いくよ、せーの、
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ジャーンプ!!!!!!!!
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