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四畳半タイムマシーンブルース 2020年夏
暑い、暑すぎる。
緊急事態制限が解除され、行動の自由はある程度制限がなくなったものの、
GOTOが推奨されたり、されなかったり、ほぼどこへもいけず、
異常な暑さで外に出てはすぐへたり、物語の中の私と同様、
この夏の起死回生の打開策は文明の利器クーラーである。
その希望のクーラーの恩恵に預かりすぎて体調も壊したりするものだから、
人間とは何とも贅沢な生き物である。
この夏、一番お世話になっていると言っても過言では無いクーラー。
暑いのに休みなく、働くクーラー。
皆勤賞、いや国民栄誉賞に値するのでは無いか。
心配性の私は、こんなにみんながクーラーを使って、電力は大丈夫なのか、
地球への負担は、二酸化炭素の排出量はなどと
四畳半の中で地球規模の心配をして、眠れなくなったりするとか、しないとか。
もし、リモコンにコーラでもこぼし、クーラーが動かなくなった時には、
もちろんしめやかにクーラーのお通夜が行われることは間違いない。
緊急事態宣言で我が四畳半での生活を余儀なくされたが、
意外にも楽しめていた四畳半生活。
そして、文明の機器クーラーに次ぐ新たな希望「プロジェクター」も導入された2020年夏。
益々、我が四畳半での生活は、「薔薇色の四畳半ライフ」と化すのである。
我が四畳半の万年床で転がり、眠気と戦いながら読んだ
四畳半多イムマシンブルースは、
どこにも行けない私の夏休みの最高のお供になった。
空間的には京都左京区をでない、そして時間的には昨日・今日
(一瞬99年前と25年後は出てくるけど)を出ない、
でも壮大でどこまでもくだらない愛すべき阿呆達との冒険にワクワクし、
笑い、そして甘くて少し苦い夏を味わった。
こんな暑すぎる夏でも、クーラーと想像力があれば、
「心頭滅却すれば、四畳半も上高地のごとし!」なのである。