【詩】いつもの香り
いつも通りの道を行き
いつも通りの道に帰す
変わらない景色は
一種の安心感を生む
たしかに私は
この時を生きているので
まわりも同じように
この瞬間を生きている
呼吸をするのが当たり前
だから無意識
知ることもない
すぐ通り過ぎてしまう
でも少し方向を変えたら
見えないものが見えてくる
触れなかったものに
触れることができる
星と月が視界に入るころ
誰かの暖かさを感じた
ずっとそこにいたんだ
変わっていなかったのだ
変わってしまったのは
私だったのかもしれない
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