吉井雅之「仕事ができる人になる思考習慣」
・本書は、習慣形成コンサルタントとして、人間力戦略のコンサルティング、人材育成トレーニングを中心に増収増益のお手伝いを担当する傍ら、習慣形成を軸に人材育成トレーニングや講演、セミナーで全国をまわっている著者が、5万人を変えた習慣化メソッド105をまとめた1冊。
・著者は、そもそも「仕事ができる人」と「仕事ができない人」がいるわけではないということを、声を大にして伝えている。
・現代は、社会情勢がどんどんと変化し、時代の変化にともなって人の価値観も多様化している。
・そのため、従来は正解に対して自主性を発揮してこなしていけば、そこそこ優秀な「できる人」との評価が得られたことも、「今、それやったら古いよね」と評価されるようになり、あらゆる場面で個々のビジネスパーソンとしての主体性を身につけ、発揮しなければならない世の中になっている。
・本書では、「思考習慣」にスポットを当て「仕事ができる人」だけではなく、その延長線上で「人生を豊かに過ごす人」になってもらうためのメソッドが紹介されている。
習慣化のプロが伝授する105の思考術(一部)
habit01 今の自分をつくったのは「能力」ではなく「習慣」
・今現在の私たちは全員、過去に何を思い、何を反復してきたかの「結果」でしかない。
・つまり、「能力」とは生まれたときに備わっているものではなく、あとから身につけるもの、というよりも、身についてしまったものなのだ。
・生まれつきの「知能指数」や「運動神経」といったものはあるかもしれないが、勉強や仕事といった日々の作業や行動においては、そうした先天的なものよりも、毎日の繰り返し(習慣)が与える影響のほうが、はるかに大きい。
・今のあなたは、過去の習慣がつくり出したもの。つまり、これからの行動の積み重ねや、習慣を活用することで、必ず、あなたの未来は変わる。
※人生が変わる2つの習慣についても触れられているが、詳細は本書をお読みください。
habit06「脳の性質」を理解して、利用する
・人生を変えたいと思ったら、まずは脳の性質を知る必要がある。
・脳が車だとしたら、その中のドライバーはあなたである。あなたの運転する車の性能や機能が、どんか働きをするのかを知らずに運転していれば、事故を起こしたり、うまく操縦できなかったりするのは当たり前のこと。
・脳を「操縦」するうえで、まず知っておくべき大前提とは、「新しいことをはじめる際には、脳の抵抗を避けなければならない」ということである。
・脳は「新たなチャレンジ」に対して恐怖を感じる性質がある。脳は勝手に「変化=危機」ととらえるためら新たな考えや行動に対してブレーキをかけようとするのだ。
・私たちの脳は、驚異的なパワーを秘めている。脳の性質を知り、うまく利用することで、人生には自分が望んでいるとおりになる。もっと正確に言えば、「人生は自分が思い描いたとおりにしかならない」のだ。
※脳に危機を感じさせず、新しいことを始める最善の方法についても触れられているが、詳細は本書をお読みください。
・本書では、「なぜ、習慣が"できる人"をつくるのか?」という序章から始まり、「脳のしくみを知って"できる人"になる」「誰にでもできる「習慣化」のコツ」「「仕事力」を伸ばす思考習慣」終章(毎日が「新しいスタート」と考えよう)を含む合計10章で構成されており、「人と比べるのではなく昨日の自分と比べる」「習慣を継続できる人の特徴」「結果を出すことができる人の共通点」など、「人生を豊かに過ごす人」になるための習慣術105(コラムも含む)が紹介された内容となっている。
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