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田中知子「口下手さんでも大丈夫 本音を引き出す聞き方」
・本書は、フリーアナウンサー、大相撲愛好家、コミュニケーション講師の著者が、
NHKでの体当たり取材と、リクルートでの飛び込み営業から学んだことを踏まえて、
口下手でも本音を聞き出すための聞き方について
45の法則(金星メソッド)としてまとめた1冊。
・なんでも、最初の一歩が肝心だ。それは、会話も同じ。
著者は、リクルート求人広告の営業時代、上司から
「第一印象は0.7秒で決まる」と口酸っぱく言われてきた。
・「第一印象=初見の0.7秒」では「第一声に命をかける」をすること。
その第一声では、「相手に好意を伝えてみること」を伝えている。
・著者はNHK「ニュースシブ5時」の大相撲取材で、
幕内力士の大永翔関にインタビューしたとき、緊張と不安がよぎった。
・何も考えずにふつうに声をかけるなら、
「お疲れのところすみません」
「お忙しいなかありがとうございます」
「『シブ5時相撲部』の取材です。少しお時間いただきます。よろしくお願いします」
という型通りのかしこまった挨拶をするが、
著者の場合、好意を伝えた挨拶をおこなったところ、
大永翔関のかたかった表情がほころんでニコッと笑顔で応対してくださったそう。
・そこから一気に打ち解けた雰囲気になり、
その後は和やかに話を聞くことができたそうだ。
※「著者は大永翔関にどのような第一声をかけたのか」
「初対面の方に対する最初のおすすめの接し方」についても述べられているが、
詳細は本書をお読みください。
・本書は、「初対面でもグッと距離が縮まる信頼関係のつくり方」
「すぐに使える本音を引き出す聞き方」
「もっと話したいと思われる聞き方」
「口下手さんでも思い通りに話が進む聞き方」
「声の出し方ひとつで話をコントロールする方法」という章で構成されており、
◇本音を引き出すときに意識することとは
◇会話がかたい、本心を聞けていない人に対する聞き方のテクニックとは
◇聞き上手は〇〇〇〇
◇相手ともっと打ち解けたいと思ったら行うこととは
といった口下手でも次第に素顔を引き出すコミュニケーションの取り方、
信頼関係のつくり方(金星メソッド)について45の項目で解説した内容となっている。
読んでいると、実はところどころで
自分が相手に対して気づかずにやっていることがあり、
出会ってから7年の月日が経った今でもその相手が
私のことを初めてご一緒したことを覚えてくださっていて、
「もしかしてこういうことだったのでは!?」と
読みながら自分ごとのように嬉しい気持ちになりました。
実は著者の田中知子さんは
未経験から31歳でアナウンサーに転身した遅咲きで、
メインキャスターとしてスタートした後も、
うまくいかないことの連続だったとのこと。
「聞き方」がメインテーマですが、試行錯誤して編み出した
著者のメソッドのプロセスも垣間見ることができることが魅力な内容となってます。
口下手でも本音を聞き出す方法を知りたい方は、ご一読ください。
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