対象年齢=適正年齢?
2024/8/28(水) AM10:09記
玩具安全基準(ST基準)とは何か。
おもちゃの対象年齢の決定方法や表示などに法的規制はないらしい。
各メーカーの自主基準に委ねられている。
ただ,目安の安全基準は一般財団法人日本玩具協会が策定しており,それが『玩具安全基準(ST基準)』。
内容を全て閲覧した訳ではないが,あくまで安全基準なので,好奇心や思考力などを促進するのに適正なタイミングまで深く考慮されているかというとそうでもないと思われる。
つまり,知育玩具を子供に与える時期として適切か否かは対象年齢表示に依存できないというのが私見だ。
わざわざ素人が文章にせずとも周知の事実だろうか。
前置きが長くなったが,今回は『こどものおもちゃ』を与える時期について考えを述べる。
結論:子供が興味を示してからで良い。
というのも親は,子供の年齢より少しレベルの高い知育玩具を与えがちだからだ。
蛙の子は蛙ということから目を背け,鳶が鷹を産んだと信じている人,単純に大人でも楽しく遊べそうだと手に取る人など色々いるだろう。
多分に漏れず私もその1人。
息子が3歳くらいの時,旅先で訪れた美術館でハナヤマというメーカーさんの知育玩具を数点購入した。
かつのうシリーズの『ラッキーキューブ』や『ソーマキューブ』といった名称のもの。
脳が活性化するという効果が期待できるのか。
ボケ防止にも良いかも。
サービスエリアでドラゴンが巻き付いた剣のキーホルダー買うより子供のタメになるだろう。
色々言い訳をつけて購入したが,正直に打ち明ければ大人のエゴだ。
案の定,息子が自ら手を下すことはなく,あれこれ指示して私が組み立てる日々が続く。
購入者には使わないと勿体無いという心理が働くため至って従順。
まぁ完成までの過程を見るだけでも多少は効果があるかもと指示通り全うするが,1週間もすれば興味は移ろぎ,気づけばおもちゃ箱の片隅へ。
時は流れ,199X年8月25日(日)。
世界は核の炎に包まれ,保育園児の息子は小学2年生に。
先日,おもちゃ箱を大掃除した時に見つけた『かつのうシリーズ』。
今こそ目覚める時だと棚に飾っておいたら,誰に言われるでもなく自ら組み立て出した。
スマホで取説を見せると,全てのバリエーションを網羅するまで取り組むんだという姿勢を見せる。
おもちゃに限った話ではありませんが,勉強にしろスポーツにしろ,適正年齢を見誤ると本来持つはずだった興味関心が損なわれる危険性があると今更ながら実感しました。
始めるのは早いに越したことはないという親の心境も理解できますし,能動性の低い頃合いの子供には,ある種強制したり選択肢を与えたりすることも時に必要かもしれませんが。
あと,興味を示してくれなかったものでも「残しておく」という勿体無い精神,そしていつでも取り出せるようにしておく「4S(整理・整頓・清潔・清掃)」の精神を忘れずに。
以上,子供の興味関心を見逃しませんように。
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