書類が届き、新たな地へ行こう!(看護師)
翌日、本当に書類が一式病院から届いて、就職する前の手続き、
過去に刑に処される事はなかったかとか、
そういう、自己申告のものと、
保証人は……
あー誰かに、書いてもらおう!
真ちゃんじゃ頼りないし、
スポーツジムに行って、年上の落ち着いた、前に知り合った独身の人に頼んだら、
「別に良いよ!」と言ったので、そのまま、書いてもらって、100均一で買ったハンコを押して
ついでにスポーツジムの退会手続きを済ませ
終わり!
親には一応、明日出て行くから
とだけ伝えて、病院のパンフレットだけ置いて来ました。
特に何も言われませんでした。
結婚式の写真を捨てようとしたら
母親が「あのさ、恨み合って別れたわけでもないんやし、またいつか、懐かしいなと思う時も来るかもしれんし、置いとき!」と言われて捨てずに、思い直しました。
荷物は小さな段ボール2つ分くらい。
他のものは寮に着いてから考えよう!
貯金もまだあるし…何せ、派遣の給料がとても良い!楽しみだ。
翌朝、親はいつもと変わらず仕事に出ていき、特に挨拶も何の言葉もなく、
1人で、実家を出ました。荷物も極少で。
季節は寒くなりかけていました。
電車に揺られ、さいなら!実家!
病院に到着時刻をお知らせしていたので、総務の人が迎えに来てくれて
寮に行きました。かなり田舎で、実家より田舎。
「学生寮」と、デカデカと書いてあるマンションに連れられ
とても綺麗で、全く不満はありません。
無料との事。
ただ、トイレはじんわり水漏れがしていました。
早速制服を合わせて、用意してくれたナースシューズを履き、病棟へ。
整形外科の婦長さんから病棟のとある部屋で説明を受けていたら、
たくさんのナースが興味津々で私の事を覗きに来ていて、何だか温かい感じがしました。
病棟を回っていたら、さすが整形外科!
足を吊っている人が多い事、多い事、面白い。
…と思えば、重症もいて、意識レベル3桁で、呼吸器つけている人もいれば、透析しながらリハビリ受けてる人も。
いわば、市民病院という、何でも屋。
人工骨頭置換術が主で、普通の年配女性が非常に多い。
年行ったらこーなるのかぁ。他人事では無いなぁ。
大学病院より、大分なり得る病気ばかりです。
勉強になります。一応整形外科なんで適宜朝にオペ出しがあります。
しかし、大学病院と違ってギスギスした感じはなく、多少遅れても、オペ場のスタッフは、何一つ嫌な顔しないし、おっとり用意をして迎え入れてくれて、音楽何にするー?
みたいな事をドクターと話していて、驚きました。
和やか。
病棟はそこそこ忙しいものの、基本田舎なのか、すんごいスタッフが興味津々で話しかけてきます。
研なお子そっくりの看護師がとても世話好きで「寮で何か足りないものあったら言ってや、持っていくし!」
あれは?これは?と、研なお子風看護師が、寒いのに、わざわざフライパンや鍋を持ち、寮を訪ねてきてくれました。