読書ログ:成長企業の法則
はてさて、10日間のGWはあっという間に終わってしまいました。
今年もぐんぐん成長するぞ!という決意のもと、たくさん本を読む1年を過ごしています。
GW中に読んだのは「成長企業の法則」です。
成長企業の共通項とは
書籍の中では、著者の基準で選ばれたグローバル成長企業(通称「G企業」)100社のランキングといくつかの企業の事例がわかりやすく掲載されています。
そして、G企業の共通要素は下記のようにまとめられてます。
(1)静的(スタティック)な特性
→「堅牢性」「しぶとさ」「ぶれない」
(2)動的(ダイナミック)な特性
→「変容性」「身軽さ」「融通無碍」
二律背反的する共通要素を共存させることが成長のバネに。
静的に「深化」していくことと、動的に「新化」していくことでどんどん「伸化」していく組織になる。
「伸化」とは「自分の今の特技をずらしていく」いわゆるピボットさせるということです。
LEAPモデル
上記の共通要素を詳細にフレームワーク化したのが、著者が考案した「LEAPモデル」。
Lはビジネスモデルの要件を示し、静的特性であるLean(リーン)と動的特性であるLeverage(梃子)を両立させるべきとしている。
Eはコア・コンピタンスの要件を示す。ここでは、静的特性であるEdge(尖がり)と動的特性であるExtension(ずらし)を両立させる必要がある。
Aは企業DNAの要件で、静的特性であるAddictive(こだわり)と動的特性であるAdoptive(適応力)を含む。
Pは、LとEとAの交差点に位置する「志」のことであり、静的特性であるPurpose(大義)と動的特性であるPivot(一歩踏み出す)を示している。
「ずらす」ことの重要性
世界トップ100に入った日本の7社(20位ファーストリテイリング、34位リクルート、55位ダイキン、88位コマツ、93位アサヒグループホールディングス、97位デンソー、99位トヨタ)の共通項は軸足にこだわりつつ、もう一つの足を踏み出し続けることで組織に「ゆらぎ」や「ずらし」をもたらし続けているという点でした。
おわりに
経営戦略からは少しずれますが…
個人的には、「変化」や「成長」を求められているという前提で仕事をし続けると、どこかでお腹いっぱいになってしまうと思っています。「そんなに成長できないよ…」と頑張ることに疲れてしまいますよね。
でも、書籍の冒頭で紹介されていたファーストリテイリングの柳井さんの言葉を読み、「変化」や「成長」は大前提というかごく自然なことと思っていればその兆しが見えたときには「チャンスきた!」とポジティブに楽しめるなと思いました。
「企業にとって、変化は特別なことではない。常態である」
「変化が常態になっていない企業は置いていかれてしまう」
(ファーストリテイリング会長 柳井正)
まずは「変化」や「成長」を楽しむことからはじめたいと思います。
そして、強みを軸に「ずらしたり、ゆらいだり」し、ときには地面を思いっきり蹴って跳躍するような、成長の道を歩んでいきたいです。