読書ログ:決算書を読めるまでの道のり
大学時代は経済学部で企業会計ゼミに入っていたので、簿記3級程度の知識はあるものの、「決算」を読むということは出来ず、もどかしい思いをしていました。
そんな私が今回読んだのはこちらの2冊
「さおだけ屋は~」については、身近にある店舗や商売がどのように利益を得ているのかをすごく分かりやすく説明してくれています。
「決算を読む習慣」では、決算を読むためのコツが業界・ビジネスモデルごとに整理されています。
決算を読むまでの道のり
本書では初級編、中級編、上級編とレベル別に決算を読めるようになるまでの道のりが記されている。
【初級編】
ビジネスモデルごとに「方程式」を覚える。各ビジネスの構造を数式で理解し、売上向上で重要になる指標(数字)を暗記する。
【中級編】
ユニットエコノミクス=顧客1人あたりの平均の経済性」を競合と比較し、業界構造を理解する。
成長率(対前年比)を必ず確認し、「どの向きに」「どれくらいの強さの風」が吹いているのかを理解する。
【上級編】
1社だけではなく、類似企業の分析・比較を行い違いを浮き彫りにする。
すごく整理されているので一見簡単そうに感じるが、初級の「方程式」がなにかを知るために、仕事に直結する「広告ビジネス」についてみていきたい。
広告ビジネスの決算
【広告ビジネスでおさえておきたい方程式】
売上=ユーザー数×ユーザーあたりの売上(ARPU)
【広告ビジネスの決算を読み解く3ステップ】
1.「ユーザー数」(特にアクティブなユーザー数)をチェック
2.「売上」を「ユーザー数」で割り算して「ARPU」を算出
3.「ARPU」を類似サービスや競合と比較
「ネット動画配信」でテレビとネットの境界線がなくなりつつあり、ネット動画配信は、次の広告ビジネスとして非常に注目が集まっている。日本を先行しているのはアメリカだが、そのアメリカでの成功事例に沿って、AbemaTVはユーザー数を伸ばしている。