読書ログ:マイケル・ポーターの競争戦略
3本目の読書ログです!GWの10日間がもはや幻だったと思う5月のバタバタ感の中、なかなかワクワクする内容でした。どんどん確論に迫っている感じです!(そんな気がするだけで、実際まだまだこれからのはず)
今回読んだ本は下記の2冊です。
今回のnoteは「マイケル・ポーターの競争戦略」の内容からまとめたいと思います。
本書は「競争」と「戦略」の大きく2つに分けて書かれているのですが、終章に書かれている、「10の実践的な意味」の中で、私が重要だと感じた部分について記載します。
【10の実践的な意味】
1.最高を目指す競争は、一見正しいように思えるが、実は自己破壊的な競争方法である。
2.利益を生まない規模拡大や成長には、何の意味もない。競争の目的は市場シェアではなく、利益にある。
3.競争優位の目的は、ライバル企業を打ち負かすことではなく、顧客のために独自の価値を生み出すことにある。競争優位は必ず損益計算書に反映される。
4.戦略には特徴ある価値提案が絶対に欠かせない。だが戦略はマーケティングだけの問題ではない。特別に調整されたバリューチェーンがなくても実現できる価値提案は、戦略的に意味がない。
5.あらゆる顧客を満足させようと思わないこと。一部の顧客を意図的に不満にさせるのが、優れた戦略の特徴である。
6.戦略は組織がやらないことをはっきり打ち出して、初めて意味を持つ。トレードオフは、競争優位を実現し持続させる、戦略のかすがいだ。
7.優れた実行の重要性を過信してもいけないし、甘く見てもいけない。実行それ自体は持続的な優位の源泉にはならないが、これに後れをとると、どんな素晴らしい戦略があっても卓越した業績をあげることはできない。
8.優れた戦略は、一つでなく多数の選択に立脚しており、さまざまな選択間の結びつきの上に成り立っている。一つのコアコンピタンスが持続可能な競争優位を生み出すことはまずない。
9.不確実な状況下で柔軟性を保つのは得策のように思えても、何の主義主張も持たず、何のとりえもない組織になるのがオチだ。変わりすぎることは、変わらなすぎることと同様、致命傷になりかねない。
10.一つの戦略に徹するうえで、大胆な将来予測は必要ない。戦略に徹することで、イノベーション能力と混乱への対応力がかえって高まるのだ。
普段の仕事を思うと、特に「4」と「8」は今後強く意識していきたい。
ちょっと飛躍してしまっているかもしれないが、ソーシャルメディアマーケティングや熱狂ブランドマーケティングの戦略を考える機会をいただいているが、なんだかうまくいかない時がある。
身近な先輩を見ていると、マーケティングの領域を超え、バリューチェーンをどう構築するのか、複数の選択肢の中で考えているのではと思えた。
Five Force(五つの競争要因)は知っていたけど、それを使ったことはなかったし知っているだけで活用もできていなかった。最高を目指すのではなく、他社とは異なる筋道を選べるようなりたいし、そういうことを考えていきたい。