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四字熟語で学ぶ―6○四字熟語の書○四字熟語を考える

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2020年12月の記事一覧

「三者鼎立」を考える

さんしゃていりつ
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同じ力を持っている三人が並び立つこと。
または、同じ力を持つ三つの勢力が争い合う、三すくみの状態のこと。
三人が並び立つことを「鼎」にたとえた言葉。
「鼎」は物を煮たり、祭器として使われる。
底の深い器で、足が三本で均衡を保って安定して立っているということから。
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「三」 ①みっつ。数の名。
    ②

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「認奴作郎」を考える

にんぬさくろう (にんどさくろう)
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物の価値を理解できないこと。
「奴」は召し使いや下僕のこと。
「郎」は主人のこと。
召し使いと主人を間違えてしまうという意味から
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「認」 ①承知する。みとめる。ゆるす。
    ②はっきりと見分け、わきまえる。

「奴」 ①自由のない下層の使用人。しもべ。やっこ。
    ②人をいや

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「眄視指使」を考える

べんししし
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他人を見下した態度をとること。
「眄視」は視線だけで横を見る目つき。
「視使」は見下した態度で人を使う様子をいう。
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「眄」 ①みる。流し目で見る。横目でにらむ。ながしめ。
    ②ながめる。かえりみる。

「視」 ①気をつけてよく見る。
    ②…と見る。…と考える。…扱いする。

「指」 ①(手の)ゆ

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「鞠躬尽瘁」を考える

きっきゅうじんすい
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国のために命を懸けて尽くすこと。
「鞠躬」は身を低くしてかしこまること。
「尽瘁」は自分のことをかえりみずに、全力をつくすこと。
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「鞠」 ①まり。けまりに使うまり。
    ②やしなう。そだてる。
    ③おさない。
    ④かがむ。身をかがめてつつしむ。
    ⑤とりしらべる。ただす。

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「傀儡政権」を考える

かいらいせいけん
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実権を持たず、他国からの言い分をそのまま受けるだけの政権のこと。
「傀儡」は操り人形のことで、相手に動かされるままに動くという意味から。
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「傀」 あやつり人形
    おおきい
    偉大な

「儡」 あやつり人形
    つかれる

「政」 ①民を導いて正道につかせる。国家をおさめる。まつりごと。

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「温良恭倹」を考える

おんりょうきょうけん
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素直で穏やかで、礼儀正しくひかえめなこと。
「温良」は穏やかで素直なこと。
「恭倹」は人に対して礼儀正しく、丁寧で穏やかなこと。
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「温」 ①ほどよくあたたかい。
②つめたさ・あたたかさの度合。温度。

「良」 物がすぐれてよい。質がよい。

「恭」 人に対して礼儀正し

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「螽斯之化」を考える

しゅうしのか
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子宝に恵まれ、子孫が栄えること。
「螽斯」は虫のいなごのことで、一度の産卵でたくさんの卵を産むとされていることから、子孫が栄えることの象徴とされている。
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「螽」 ①いなご(蝗)。イナゴ科の昆虫。いなむし。
    ②きりぎりす。キリギリス科の昆虫。はたおりむし。

「斯」 ①これ。この。ここ。
    

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