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四字熟語で学ぶ―6○四字熟語の書○四字熟語を考える

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2019年10月の記事一覧

「超軼絶塵」を考える

ちょういつぜつじん
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他のものよりも非常にすぐれていることのたとえ。または、馬などが非常に速く走る様子。
「超軼」は他よりもずば抜けてすぐれていること。
「絶塵」は塵が一つも立たないほど、非常に速い速度で走ること。馬の群の中から一頭が非常に速く走り抜けるという意味から。
「超逸絶塵」とも書く。
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「超」 おどりこえる。とび

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「水清無魚」を考える

すいせいむぎょ
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心が清く高潔であっても、程度が過ぎると人に親しまれないということ。
「水清ければ魚無し」とも読み、澄み切った水には魚は住めないという意味から。
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「水」 ①酸素と水素の化合物。雨・海・川・泉などをなす液体。みず。
    ②水分の多いもの。水のような形状のもの。液。

「清」 ①水が濁っていない。すんできれい

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「巧偽拙誠」を考える

こうぎせっせい
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どんなにうまく騙(だま)すことができても、それは下手であるが誠意のこもった言動には適わないということ。
また、巧みな偽りよりも拙(つたな)い誠実さのほうが良いということ。
「巧偽は拙誠に如かず」とも読む。
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「巧」 技術がじょうず。できあがりがよい。くふう。

「偽」 自然でないもの。人為。本物でないもの

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「幽寂閑雅」を考える

ゆうじゃくかんが
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静かで趣がある様子。
「幽寂」は奥深く静かな様子。
「閑雅」は趣があって静かな様子。
「幽寂間雅」とも書く。
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「幽」 ①奥深くもの静か。暗い。人の容易に知りえない深みがある。
    ②人の目に見えない世界。死者の世界。あの世。

「寂」 ①声がなくひっそりしている。しずか。さびしい。その趣。
   

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「寂滅為楽」を考える

じゃくめついらく
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仏教語で煩悩を滅した悟りの境地に、真の安楽があるということ。
「寂滅」は「涅槃(ねはん)」と同じ意味で、煩悩を滅した悟りの境地、「為楽」は、楽しみをなすという意味。
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「寂」 ①声がなくひっそりしている。しずか。さびしい。その趣。
    ②涅槃(ねはん)に入る。仏教の僧が死ぬこと。

「滅」 ①火がきえる

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