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四字熟語で学ぶ―6○四字熟語の書○四字熟語を考える

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2019年5月の記事一覧

「墨痕淋漓」を考える

ぼっこんりんり
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墨を使って書かれたものが生き生きとしている様子。
「墨痕」は墨の跡という意味から、墨で書かれているもののこと。
「淋漓」は水などの液体が滴る様子ということから、筆勢がみずみずしいということ。
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「墨」 ①字や絵を書くための黒色の顔料。すみ。書画を書くこと。また、書画。
    ②すみのように物を書くのに使

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「曼倩三冬」を考える

まんせんさんとう
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非常にすぐれた才能を持つ人は、あっという間に教養を身につけることができるということのたとえ。「曼倩」は人の名前。「三冬」は三度冬が訪れるということから、三年ということ。または、冬の間の三ヶ月のこと。
中国の前漢の曼倩は、十三歳のときに書を学び始めて、三年、または三ヶ月の期間で、文書を書けるようになり、史伝を読めるほどに上達したという故事から

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「勇邁卓犖」を考える

ゆうまいたくらく
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勇気があって、一際すぐれた才能があること。
「勇邁」は勇敢で大きな器量があること。
「卓犖」は並外れてすぐれていること。
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「勇」 精神の力が強くさかんである。物事に恐れない。いさましい。いさむ。

「邁」 ①ゆく。すぎる。すすむ。
    ②すぐれる。まさる。
    ③つとめる。はげむ。
    

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「六十耳順」を考える

ろくじゅうじじゅん
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六十歳になると、人の言葉をすぐに理解することができるようになり、異なる考えも素直に受け入れることができるということ。孔子が生涯を述懐して語った言葉。
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孔子が語った言葉。

吾十有五にして学に志し (志学 しがく)
三十にして立つ (而立 じりつ)
四十にして惑はず (不惑 ふわく)
五十にして天命を

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