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四字熟語で学ぶ―6○四字熟語の書○四字熟語を考える

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2018年3月の記事一覧

「乾坤一擲」を考える

けんこんいってき
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自身の運命を賭けて、運まかせの大博打をすること。
「乾坤」は天と地のこと。
「一擲」は賽子(サイコロ)を一回振ること。
天地の命運を賭けて、賽子を一回振るという意味から。
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「乾」 いぬい   北西の方角
    かん    水気がなくなる
    けん    天 易の卦の一つ 陽
    ひ

「坤」

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「面向不背」を考える

めんこうふはい
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どの方向から見ても整っていて美しいこと。
または、どの方向から見ても同じであること。
「面向」は顔の額の中央ということから、
顔の正面のこと。
「不背」は裏が存在しないこと。元は正面が三方向ある仏像のことをいい、どの方向から見ても正面になるということから。
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「面向」 額の真ん中 
     顔の正面

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「春和景明」を考える

しゅんわけいめい
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春の日の天候が穏やかで、日の光が明るいこと。
「春和」 は春になって穏やかになった気候。
「景明」 は日光が明るい様子。
「春和らぎ景明らか」とも読む
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春(はる)は
和(やわ)らぎ
景(けい)は
明(あき)らかなり

「和らぐ」 
    ・激しさ、厳しさが消えて穏やかになる
    ・いら立っていた

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「蓋棺事定」を考える

がいかんじてい
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その人の生前の評価はあてにならず、死後になってはじめて定まること。
「蓋棺」は遺体を入れる棺の蓋を閉めるということから、死ぬことをいう。
「棺を蓋いて事定まる」とも読む。
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棺(かん)を蓋(おお)いて事(こと)定(さだ)まる

人事(じんじ)は棺(かん)を蓋(おお)うて定(さだ)まる

という言葉もあるよ

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