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【映画観覧記】『オリーブの樹は呼んでいる』(2016)


El olivo #一骨画

『オリーブの樹は呼んでいる』(El olivo)
監督:イシアル・ボジャイン
脚本:ポール・ラヴァーティ
出演:アンナ・カスティーリョ、ハビエル・グティエレス

昨日観ました。
脚本は「わたしは、ダニエル・ブレイク」でケン・ローチ監督と共に辛辣な映画を作った人。
スペインに憧れる。
パウロ・コエーリョの影響か、どうしてもサンティアゴ、、巡礼の道のイメージが拭えない。
樹齢2000年のオリーブの樹木が、ガジュマルかトトロの木かていうくらい幹の変形具合がかっこよくて、もう此の世のものではない霊気を帯びている感じだ。
幹が人の顔みたい怪物がいるね、ていう幼い孫娘が可愛い。
ブラックジャック「老人と木」を思い出した。
マンション建設のためケヤキを伐採するのを阻止しようするお爺さんの話。

お爺さんと孫(主人公の女の子)が守るオリーブの木を、お金に困った父親が売ってしまう。
お爺さんはそれからほとんど口も聞けないような状態で植物状態、
孫は植樹された木を探し求め、とうとうドイツまで追いかけていって、、、
というのがあらすじ。

主人公の娘がかなりアグレッシヴで破天荒、何があろうとお爺ちゃんの味方、
それ以外のみんな、特に家族は付け足しのように存在してるよう。
やりきれない想いをどうしていいのか分からず、攻撃的になったり自棄になったりして、自身の髪をひきちぎる。
とにかく行動を起こし、行き当たり場当たりのドイツへの旅へ出るんだ。

最初は映画に身が入らなかったが、だんだん彼女が気になっていって終いまで見てしまいました。
あれ、そうか、なんだかシンディ・ローパー的な魅力があるのかしらん。
こんな娘を彼女にしたら、振り回されっぱなしでもう大変だろうな、
いやそれが刺激的、毎日がブランニューてね。
誰かに似ていると思ったら、元風知空知のS嬢じゃない?
そっか。


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