日本縦断中⚠︎

24歳 |北海道出身 | 卒業直前メガベンチャーの内定辞退 | フィンランド🇫🇮で1年間…

日本縦断中⚠︎

24歳 |北海道出身 | 卒業直前メガベンチャーの内定辞退 | フィンランド🇫🇮で1年間教員(幼・小・中)| 教育・産業視察を目的にバイクで日本縦断中🏍(2024.6〜)| noteで日本縦断中の学び&トラブルを赤裸々に公開します〜 |

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    バイクで全国を旅する過程で起こった、笑えるエピソード、エモいエピソードをエッセイにしてお届け。あなたも旅をしたくなるかも。

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立志 〜僕が日本を旅する理由

「ここでは、なかったのかもしれない。」 一人、部屋の片隅で、手を震わせながら、今日もまた、電話をかける。 「出ないでくれ、出ないでくれ。」 「プルルルル、プルルルル、プルルルル。」 願いと裏腹に着信音は止まり、受話器からしわがれた男性の声がする。 「はい、もしもし、●●不動産ですけど。どちら様?」 「あ、お世話になっております。●●株式会社の森山です。本日は当社の製品をご案内したくお電話を差し上げました。」 声が情けなく震える。 「なんだ営業電話かよ。今、忙しいんだ

    • そぼいん(祖母の引力)

      6月1日、地元、遠軽町を出発し、僕の日本一周旅が始まった。 津別町での飛び級バイク体験を経て、次なる目的地は、祖母の家がある北海道第二の都市、旭川。 ハードすぎる下澤式トレーニングによって、心のガソリンタンクはすっかりすっからかんである。 祖母宅で少々充電してから、出発でも遅くはあるまい。そう思い、羽を休めることにする。 長くても、2、3日。疲れが取れないようなら、4日くらい滞在しよう。当時はそんな見立てだった。 これが、誤算であった。 祖母宅、どんな5つ星ホテルに

      • 下澤さん2

        本作は続編になります。1作目、2分でサクッと読めますので、よろしければこちらから先にどうぞ!! 週末は間も無くやってきた。 下澤さんの自宅に行くと、「お、来たかぁ」と待ちくたびれた様子で、お出迎え。 アルコールの抜けた下澤さんは、声は変わらず江頭だけど、黒髪ふさふさでなかなか二枚目だった。言うなればイケオジ。かつてこの街を牛耳る番長だったという噂も信憑性を帯びてきた。 完全に酔っ払った勢いで取り付けた約束であったが、まさかこうも簡単に実現してしまうとは。 「おめ、今

        • 下澤さん

          その日、友人の父親に連れられて、北海道、津別町内に唯一あるというスナックに来ていた。 その名も「愛飲酒多飲」。知性に満ちたカタカナネーム「アインシュタイン」も漢字を当てれば、「アル中患者の巣窟」を想起させる地獄みたいな名前に大変身。 深夜23時過ぎということもあって、店内は多くの「愛飲酒多飲」たちで溢れかえっていた。 ほら、カウンター席で僕の隣に座っている親父、下澤さんなんて、酔いで呂律が回らなくなっている。最初は寡黙に見えたおじさんも、酔いどれである。 「オメェ、バイ

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