「人のために働こうと思えたから、楽しくなった。」みそさんに仕事の向き合い方についてお話を伺いました。
POOLO JOB 2期生にインタビューをする企画。今回は20代でありながら人生経験豊富なみそさんにお話を伺いました。仕事をするキッカケややりがいなどのご自身のことや、やりがいを見いだせない方や好きなことを仕事にしたい方へのアドバイスも聞きました。
みそさんのプロフィール
POOLO JOB 2期生。広告代理店の仕事をしながら、イベントの企画や運営を行う。また、ポリネシアンダンスの事務所の運営を含む裏方全般を行うなど、現在4つの仕事を軸に活動中。1996年12月生まれ。
ーー実際、好きなことをお仕事にされていますか?
実際に好きなことを仕事にしていると言えばしていますが、会社に入っても理想の仕事とは違うことってあると思うんです。僕がやりたいことは広告「業」ではなく、クリエイティブなことやワイワイしたイベントを主催することです。
就職活動中に受かった企業をゼミの先生に相談したら、ここに入れば転職で有利になることもあるし、やりたいこと何でもできるよ、と言われたので広告の会社に入社しました。実際に確かにその通りだったので良かったです。
今では広告の仕事は自分が応援したい人や一緒に仕事をしてきたい人、一緒にこの将来を作っていく事務所のためにお金を使ったり、自分の将来こういう仕事をしたいと思えるものにつながるであろうイベントでお金を使うことを思って働いています。 自分のやりたいことをやるために働いているので、今の仕事が好きに見えるんだと思います。
たまたま応援したい人がやりたいことをやってたら、気づいたら結果4つの仕事になってました(笑)。
ーー広告の仕事とは別のお仕事もされているようですか、そのキッカケはありますか?
キッカケというものは無かったけど、ある程度経験を積んで人脈があって流れで仕事になったんだと思います。
フラダンスの仕事で言うと大学の時、バイト先で出会ったダンサーと仲良くて、いつか一緒に仕事したいなと思ってたんです。 新卒の時は広告業界に入ったから、広告面で何かしらで仕事ができる状態だったんですが、特に行動に移してなかったです。その当時は最初からやりたいことができるわけないと思ってました。
だんだん経験を積み重ねてきて、僕がやりたいことは「感情が動くような場所作り」だと気づきました。それまで、飲み会の幹事をすることがあったり、バイトではテーマパークで働く中で楽しい場所を作っていたり、就職活動の時期もエントリーシートに楽しい場所作りに関わりたいって書いてました。僕の軸はこれだと思ったんです。
ある時、今なら行けるかなっと思い連絡しました。そしたら、相手も「何かやりたかったんだよ」て言って、そこから仕事をするようになりました。僕はダンサーではないので、できることと言えばイベントを主催することや、楽しい場所作りだなっと思い、ハワイアンイベントを何回か開きました。その人と一緒に働きたいので仕事をしてます。やりたいことが人脈と繋がったんだと思います。スキルはやりながらつけていけば良いと思ってたので。
ーー仕事が4つになった経緯を聞きたいです。
4つのうち、2つは広告の仕事。もう2つはハワイアンイベントを分けて、運営に携わるイベント業とダンサーと一緒に制作に携わる事務所を始めました。当初、事務所で活動する際にイベントをやると運営の意思決定は全て僕になるんです。だから、事務所の意思決定は、別の人に全て任せてたのでぶれちゃうんです。運営側で大事なこととダンサー目線(制作側)で大事なことが違うんです。 例えば、運営側は利益が出ることや円滑に進むことが大事で逆に、制作側はダンサーがどれだけ納得のいく最高のショーができるかが大事です。だから、大事なところが違うんですよね。結果、イベントの運営は僕がやることになり、制作は僕がマネージャーで副代表みたいな立ち位置です。
ーーご自身の仕事で考え方が変わったことはありますか?
本腰入れてやらなきゃって思った時です。ダンサーの方に同じような価値観と考え方の仲間がいると紹介されて、みんなで集まったんです。僕は一緒に仕事したいって思える方なのか、この方のために頑張れるかどうかなどを見ました。僕自身、好きな人と働きたいっていう思いは強いですね。
一緒にやるとなった時に、俺この人の人生を預かっちゃったんだなと思ったんです。このプロダクションが大きくなれば、その人の夢ややりたいことが叶えられるけど、うまくいかなかった場合は、一緒にやっていく時間やその人の輝く機会を失うと考えたんです。なので、本気でやらないとダメだと思って、真剣に向き合うようになりました。この人の将来を決めてしまう、俺にかかってるなと。その人の思い描いた将来を手に入れられるのであれば、幸せだなと思いますね。
それまでは自分が稼ぎたくて動いてたんです。広告の仕事も稼ぐために働いている。フラダンスイベントを始めたのも稼ぎ口が増えるから。だけど、利己的じゃ駄目だよっと、この人たちのために働こうって思えた。だから、人のために働こうって本気で思えるようになったのはこの時からです。
今では僕が関わる人の夢とかやりたいことが応援できるのであれば、こんなにも嬉しいことはないと思います。ダンサーと話している時も、お互いのやりたいことを実現したいので、事務所が軌道に乗る道筋が少しずつ見えてきて、楽しんでます。自分の考え方が変わってから楽しくなりましたね。
ーー仕事のやりがいを感じる時はありますか?
広告の仕事に関しては、やり続ければ会社がでかくなると思ったんです。頑張るだけお金が入るようになるし、将来のためだと思って頑張ってます。また、人の紹介を頂いて働いているから、責任感を感じます。僕自身、責任感が強いタイプだと思います。ただ、自分にはちょっと甘いんですけど(笑)。人と関わることで、頑張ろうってなるタイプです。
フラダンスに関しては、人の笑顔が見れるのが嬉しいからです。ショーに出るダンサーが輝いていて観客も笑顔になる。そのために裏方で音源を作ったり、SNSで発信したり、当日の荷物運びや撮影などもやってます。
ーー質問:仕事のやりがいを見いだせない時は、どうすれば良いですか?
やりがいは見つけるものではなく、作るものだと思ってます。やりがいを作るには、自分が将来どうなりたいのか目標を持つことが大事だと思いますね。目標は、って聞くと会社の目標を言う人が多いです。営業成績をこうしたいんだよねとか、会社での自分の目標を言うんです。それって面白くないですよね。そうじゃなくて現実的な考えをやめて、できるできないは置いといて、自分のやりたいなって思うことや好きだなって思うことを自分で作ったほうがいいと思うんです。自分の将来のために今やっているって思えます。理解できるからこそ、自分がこの仕事をして何のためになるのかと。
自分の将来や今後の理想が言えれば、例えば理不尽に怒られている時は嫌な気持ちになると思いますが、 こういう人もいるんだなとか、こういう人をうまく扱うにはどうしたらいいのかとか、自分だったらどう避けられるかとか、成長する機会になると思うんです。なぜなら、自分の将来が理想の姿になるためには、力が必要と思えることもあるし、意味を作り出せるんですね。やらされてる仕事がやってる仕事になるんです。被害者意識ではなく、当事者意識を持つことが大事です。
ーー質問:好きなことを仕事にしたいです。どのようにしたら良いですか?
まず、自分の好きって思うことを自分でちゃんと理解していくことがいいと思うんです。以前、ある有名な会社を退職し起業した方のお話しをする機会があり、その方に言われたのが「もっと自分の好きという気持ちに敏感になりなさい。」って言われたんです。自分が何を好きで何がしたいのかが分かってなかったです。
また、理解が進めばだんだん自分の好きなことを仕事にしない選択肢がなくなっていくと思います。日常生活にある好きな部分を理解していけば、いっぱい要素が出てくると思うんです。例えば、歩くのが好きとか、景色を見るのが好きとか、人の笑顔を見るのが好きとか、人に伝えるのが好きとかなど、いろいろ出てくると思うんです。好きなことはより具体的な方がいいとは思います。
ここまで好きがどんどん理解できていったら、次は今やってる仕事を振り返ってみて下さい。好きが明確になっていくと、それをやらないって難しくなると思うんです。 心の底からやりたいことがここにあるのにって思ったら多分やってますし、ぼんやりしていると悩みます。逆にこれって決めた時の行動はみんな早いと思います。例えば、欲しい服をずっと探して、見つけたら絶対すぐ買うはずだと。
あと、明確にしてから動くのではなく、動くから見えるんだよってことも言いたいですね。悩んで動けない人がいると思います。例えば、転職サイト登録してそのままとか。旅で言うと、カッパドキアと言った時に知らない人が多いんじゃないかと。瞬時にカッパドキアのことを言えるのは、旅好き界隈位かなと思ってます。カッパドキアを知っているから絶景に行ってみたいんです。だけど、知らない人に行こうって言っても行かないですよね。調べるアクションを起こしたり、実際に現地に赴いて、現地の人と関わってるから知れる。動いているから、カッパドキアの存在も知れる訳ですよね。知るためには動く必要があるし、動くからこそわかることが多いと思います。
まず、一歩踏み出す。小さい一歩で良いんです。いきなり大きな一歩を踏み出すと大事故になると思うから(笑)。そうすれば、やっていない自分とは圧倒的に見える景色が変わるはずなんです。そして、見える景色が見えたら、もう一歩先が見えると思うんです。踏み出す不安は常にあり、常に怖いし、常にドキドキしている。でも動くんです。
ーー20代でありながら、人生経験豊富ですね。
真面目な話をすると年相応に見てもらえなくなるんです(笑)。人生経験が豊富だと同世代に話すと言われます。だけど、居酒屋で楽しんでいると今だに大学生に大学生って言われます(笑)。人によって見てもらうところが全然違うなと思いながら。また、「僕は人に合わせられるタイプだね」と言われます。明るいタイプじゃないですし、暗い部分もあるので演じてる訳ではないです。
取材を終えて
どんな質問にも真剣に受け止め、みそさんなりの回答を真面目にお答え頂きました。その姿勢があるからこそ、みそさんの行動に対して、仲間が全力でついて行くのだと思います。取材を受けて頂きありがとうございます!私自身も参考になりました。
※みそさんのSNSはこちらです↓
X(旧Twitter) :https://twitter.com/miso_ryot
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