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自分の心のともしびを消さない方法【自然な自己肯定感】
(⚠︎この記事には死の場面を想起させる表現が少しあります。苦手な方は読み進めないようにしてください。)
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みなさん、こんにちは。
前回お知らせした予告を変更し、
先に書きたい『自然な自己肯定感』について語ってみようと思います。
このほんっと〜に何の取り柄もない田舎の無職チビおばちゃんであるワタクシが、これまで何度も救われた考え方や経験を語ってみたいと思います。
・はじめに
あなたは、ふと周りを見渡した時、他人と自分を比べてしまってみじめに感じることはありますか?
同級生が起業して有名になっていたり、お金持ちになって豊かな暮らしをしていたり、人気者でモテていたり。
そんな人を見ては、「私は誇れるものが何もない…」「私の価値ってなんなんだろう…」と感じてしまうことは、誰しも一度は経験があると思います。
環境の悪さに恨み言を募らせたり、
自分を卑下して諦めたり、
一念発起して行動しても失敗ばかりで、結局目的を見失ったり。
そんな、自分がちっぽけに感じてどうしようもない心を解放するために、とてもささやかで、だけど大切なことを何点かシェアしていこうと思います。
・そもそも悪い感情って?
私には中学生の娘がいるのですが、彼女は『強迫性障害』と診断されました。1年前のことです。
強迫性障害とは、
強い「不安」や「こだわり」によって日常生活に支障が出る病気です
具体的には、嫌な思い出が蘇り、手が汚れたと感じる→それを洗い流すために決まった回数石鹸で洗う→その回数の数字も汚されたと感じ次回はもっとたくさんの回数洗わないと気が済まない というループに陥ってしまいました。
しかも日夜問わず症状が出るので、徐々に学校からも足が遠ざかり、このままでは不登校になってしまう、と焦りました。
そんな時、何とかループを抜け出し、普通の生活を取り戻してあげたいと思い読んだ本が『北西憲二著 実践森田療法』でした。
この本は、強迫性障害ではない人が読んでも本当に心が軽くなります✨
繊細な方が、自分を卑下するループから逃れられるきっかけになると感じました。その本の内容をふまえ導かれた思いを集約したものが下記の三つになります。
【悪い感情が生まれてきてしまうことの捉え方】
1️⃣全ての感情に善悪はないと知ること
さまざまな外的刺激によって生まれる心の自然な現象である
→決してあなたの性格が悪いわけではないのです!
2️⃣感情は放置すればピークを越え次第に消失へ向かうこと
→人為的に心を操作しようとするのではなく、待つこと
(〇〇す”べき”とその感情に注意を注ぎ続けるとより大きくなり再生産されてしまう)
3️⃣生活を整え環境を選択し、その不安な気持ちを深い体験として経験する
→悩みと共に生きる
強迫行為に使っていたエネルギーを健康的で建設的な行為へと転換させること
私がこの本を読んだ時、流れる川のイメージが湧いてきました。
目の前の川に汚れた色の水が流れてこようが、激流が押し寄せてこようが、ただそれをあるがままに眺めていればいいよ。と娘には繰り返し伝えています。
川に入って堰き止めよう、流れを変えようと足掻くことをやめるイメージです。
そのおかげか、娘は通院をやめ家庭で対処できる程度に落ち着きました。(※自己責任の範囲で参考にされてください)
・さりげなく放った言葉が人を生かす
あなたには、これまでに何度となく思い返しては救われた言葉はありますか?
偉人の言葉でもいい、友人や家族にかけられた言葉でもいい、本の中の一文でもいい。
そんな言葉にふと元気をもらうことってあると思います。
私の場合、
国語の先生に、頑張って書いた作文を「あなたなら作家になれるだろうね」と褒められたこと
かっこいい男の子に「(美人じゃないけど)いい雰囲気持ってる」と言われたこと
接客をしていた時に「あなたがいる日にまた来たい」と言われたこと
友人に「あなたといるとほっとする」と言われたこと
…どれもお相手にとっては、言ったことすら忘れているであろう言葉です。
そんな一言が、この先何十年も蘇っては心を引き上げてくれるものだとは、
当時思ってもみませんでした。
ですが、40年以上生きてきて
そんなささやかな言葉に何度も心を軽くしてもらいました。
私という存在を肯定してくれるその言葉たちに、何度感謝したかわかりません。
私がお伝えしたいのは、
誰の言葉だって、誰かの気持ちを軽くすることができる
そう言う意味で、誰でも誰かの『✨🪽神様🪽✨』になりうる
ということです。
あなたが何気なく放った過去の言葉も、誰かの心の底で、ぽかぽかと息づいていて励まし続けているかもしれません。
読んでくださってるあなたが、何気なく発した言葉が『私は生きててもいいんだ』というポジティブなメッセージになってお相手に伝わっているんです。
そう思うと、普段発する言葉を丁寧に、優しく紡いでいきたいなって思いませんか?
ほんの少し、今までより柔らかい態度で接してみよう。そう思えるようになればあなたはまた神に近づきましたよ(宗教的な意味ではないですよ)
そしてそんな心がけをしてくれるあなたの周りには、自然と人が集まってくるでしょう。
・理想的な死のシーンを思い浮かべよう
…なんだか物々しい表現になってしまいますが、これが一番重要だと思います。
誰にだって死はやってくる。
だけど、どのように死ねたら幸せと感じるのか、それを徹底的に棚卸してみると、自分がどうありたいのかが明確になってきます。
死ぬ時に誰がそばにいて欲しいのか
どんな言葉をかけられると嬉しいのか
どんな気持ちで旅立ちたいのか
戒名にどんな文字を入れて欲しいか
お葬式でみんながどんな話をしていて欲しいのか
こんなことを考えるきっかけになったのが、10代の頃に読んだ手塚治虫先生の『火の鳥』ヤマト編です。
ヤマト国の大王は、自分の名声を後世に残すことばかりを気にして、生前から大きな墓や都合のいい歴史書を作ることばかりにとらわれています。しかし、いざ本当に死んで魂が抜ける段になって
死ヌノハヤダア
予ハイママデナンノタメ二生キテキタンダ?
墓ヲツクルタメダケダッタノカ?(中略)
…予ハモット…モット何カヤリタカッタ…
川端康成モヨミタカッタ(中略)女ノ子トデートシタカッタ(中略)マージャンヲオボエタカッタ…
と慌てに慌てるのですが後の祭り。
「こんな死に方は絶対にしたくない…!」と若き日の私は強く感じたのでした。
皆さんにとってはどんなシーンが理想的でしょうか。
家族や友人に囲まれて、(ああなんだかんだ言って私の人生幸せだったな…ありがとう)と笑って旅立てることが私の理想です。
その時に、「業界の第一人者として活躍された方が亡くなるのは惜しい」と思われたいのか、「仕事をバリバリこなして稼いでいた人だから尊敬していた」と思われたいのか、「いつもこの人がいるところは笑顔が溢れていて本当に楽しかった」と思われたいのか。
そこを見つめると、今までこだわっていたものが意外と必要がないと気づいたり、自分が本当に欲しいもの、そのためにどう行動していくかが絞れるのではないでしょうか。
もちろんお金や名声を追い求めることは悪いことではありません。
自分の家族や大切な人を支える糧となりますし、尊敬される立場になるということはそれだけ前向きに努力をした結果でもあるでしょう。
ただ、稼げないからダメな人間だとか人より劣っているとかそんな気持ちに囚われ続けた結果、自己肯定感が下がるのは勿体無いと思います。
・視点を大きく広げてみる
自分が小さな存在だと感じる時、どうしても視点が限られた世界の中に収まっているように思います。学校、職場、地域、そのときの人間関係が自分の全て!という考えに陥ってしまうことは大人なら理解できると思います。
そんな時に私がよく考える裏技は、『大昔の地球や宇宙に想いを馳せる』ことです。この人、大自然の前で感動してドヤ顔で哲学語り出す感じやん…とコメント欄で突っ込んでください。
例えば、とある原始人Bくん一家を想像します。
朝起きて父親と一緒に動物を狩りに行く。何時間もかけて得られたのは小さな鳥一羽だけ。しかし、狩りの合間に澄んだ空気を吸い、素足で土の感触を味わい、時には虹の美しさに言葉をなくしたりしたかもしれませんね。その間家族は木の実を収穫したり、家や狩りの道具を手入れしたりしました。夕方には家族で火を起こし食事をし、みんなで寄り添って眠ったことでしょう。こうして、生きるためだけの行動で一生が終わりました。
神様や地球から見て、この人たちは要らない人だったのでしょうか。私が神様だったら、『よく生きたね』『地球の恵みを存分に感じたね』と言ってあげると思います。この人たちがいなかったら存在できない命が世界に広がっていますよね。
一人一人が、絶対に必要な人だったんです。
要は『ただその日を生きる。命を明日に繋げる、運ぶだけで人間は尊い』と私は思います。
今を生きるあなたも、ただ生きているそれだけで未来人から見れば、
『絶対に必要な人』なんですね。
・さいごに
私の長ったらしい精神論を読んでいただき、ありがとうございました♡
人に話しているようで、実は自分に言い聞かせている記事になってしまいました。存在しているだけで素晴らしい、あなたの心に届きますように。
⭐︎落ち込んだ時に読みたい本⭐︎
✅北西憲二著 『実践 森田療法』
✅手塚治虫著 『火の鳥』シリーズ
https://tezukaosamu.net/jp/manga/656.html
✅ひすいこたろう✖️SHOGEN 『今日、誰のために生きる?』