「いろいろ」上白石萌音(読書感想)
今日は上白石萌音さんが執筆した「いろいろ」の感想を語ります!
実はこの本、1か月前には読み終わってTwitterやInstagramに感想を投稿しています。しかし、前に書いたnoteを振り返っていたら「上白石萌音さんの『いろいろ』の感想がnoteで途中なのも、自分からすると中途半端な気がするので続きの感想をまた書きます!」と書いていたことに気づき、noteに投稿をするのをすっかり忘れていました……
その記事がこちら↓↓
今回の感想は、この記事に語っていたところと被ることもありますが、詳しく長めにお話します。
「いろいろ」上白石萌音
この本は、読む前から本の表紙やつくりに魅了されました。本屋の新刊コーナーで見かけた時は、緩いフォントをしたタイトルと、萌音ちゃんが本を持っている写真が載った表紙カバーを見て、温かい雰囲気に惚れこんで購入しました。
読もうとした時は、「表紙を汚したくない」と思い表紙カバーを外してみるとグレーの厚紙で包まれた本で、表紙カバーがあってもなくても温かみがありました。表紙カバーを外した状態でも汚したくなくて、なるべく家で読むようにしていました。
表紙を見ただけで大事にしたくなるような本です。
パラパラッと中身を覗いた時は、萌音ちゃん自身がフィルムカメラで撮影した写真にも惚れ、フィルムカメラに挑戦するきっかけにもなりました。
フィルムカメラに挑戦すると書いた記事がこちら↓↓
内容は、萌音ちゃんの子どもの頃の出来事や思い出、好きなこと、仕事である芝居のことなど、さまざまです。
芝居が上手にできるようにと、俳優さんのだけではなくスタッフの人間観察や、お風呂でふやけるほど台本を持ち込むなど、小さいところから努力をしていて芝居への熱が伝わってきました。
読んでみると、萌音ちゃんのありのままの本音や、まっすぐな言葉と温かい言葉で大人っぽさを感じます。
しかし、内容に大人っぽい雰囲気があっても、虫が誰よりも平気なところや「好きじゃないと続けられない。好きだからこそ続けられる」という言葉は「分かる!」と共感することがたくさんあります。
特に共感したことは、萌音ちゃんの読書ことで語っていたセリフです。
「その本が好みであればあるほどじれったさが増す。各章の最初に挟まっている<中扉>などはもう蹴破って進みたくなる。それと同時に、終わりに向かってくるところへの寂しさも生じてくる。左手に感じる残りのページ数が、めくるたびに減ってしまうことが切ない。先に進みたいけど終わりたくないというジレンマ」
まさに私も昨日から読んだばかりのページ数が少ない本は、萌音ちゃんと同じように「すごい面白くてどうなるか先が気になる!」とどんどん読み進め、「あと数ページで読み終わるな。もっとこの本を読んでいたい」と寂しくなる。このセリフを読んだとき、図々しいですが「読書好き確定!」「同士だ!」と思いました。
さらに、「ジレンマ」という言葉は知らず、「本の先が気になるけど、読み終えたくない」というこの気持ちは「ジレンマ」と言うのか!と知りました。
このエッセイは、noteを毎日投稿している自分にとって勉強にもなります。「闇が光を作っている」「生きることは学ぶことで、日々は学びの結晶だ」など、「確かにそうだ!」と思うようで、自分には思いつかないような言葉で描かれていました。
萌音ちゃんは物事や出来事の大切さを細かく気づける人だと思いました。言葉で明確に表せませんが、どこのページを読んでいても、萌音ちゃんがエッセイで語る何かしらの良さに気づかされるんです。萌音ちゃんは今までの思い出や物事を大切にしてきたからこそ、さまざまな大切さに気づけるんだと思います。
私も日々を大切に過ごして、日記やnoteに自分が気づいたことや大切なことをどんどん書いて残していきたいと思いました。
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