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IBM UX Designer 紹介 #4「ルカ」

IBM UX Communityを愛してくださる読者の皆様!
 こんにちは、IBMのUX Designer兼Business Technology Leaderのヒョンミンです。今回は2023年新卒入社のデザイナーからメンバー紹介をしてみたいと思います!ぜひ最後まで読んでみてください!


🐬 ヒョンミン
それでは早速インタビューをしたいなと思います。まず自己紹介からお願いできますか?

🦖 ルカ
はい、金融系の、メガバンクのスクワッドに所属しています、加藤ルカです。ヒョンミンさんと同じスクワッドです。美術大学を卒業して、去年新入社員でIBMに入りました。IBMの中だと、美術大学出身というのはちょっと珍しくて、デザイナー組織の中だとまあまあいるけど、まわりは武蔵野美術大学の出身が多いので、多摩美術大学から入ったのは私一人だけしかいないっていう感じでやってます。

女性がカラフルな立体アート作品を動かしている
卒業制作:世界の構造を表現した、世の中の仕組みに向き合う木製大型カラクリ装置

趣味は最近はそんなに行けてないんですけど、鉱物がすごく好きです。とくに黄鉄鉱(おうてっこう)っていう、自然に立方体と立方体が組み合わさって結晶体みたいになる格好いい鉱物があるんですけど、そういうのを崖とか山の中とかに取りに行くのが結構好きです。アメジストとかも日本で採れるので、たまに取りに行きます。

手に持たれたアメジストの原石
採取した鉱物

美大出身?ハッカソン?

🐬 多摩美はたしかにこの部署だとルカちゃんが初めてですね。では、なんでIBMに入社したのか?というところ、とくに美大出身でもあるので、入社したきっかけだったりを教えてください。

🦖 はい、多摩美術大学ではプロダクトデザイン専攻、いわゆる車のデザインが花形だったりする、物のデザインをする学科にいました。手で物を作る、ちょっと職人的なところもあったりするところで、楽しくやってました。周りにいる人たちはみんなデザイナーで、作ったものに対して「いいね、いいね」っていう雰囲気でいろんな物事が進んでいくような環境でした。
 ただ個人的には、世の中に適応していくデザインって、いろんな角度から見て本当に良いかどうかを判断する必要があると考えています。例えばテクノロジーの観点で実装できるのか?ビジネスの観点で上手くいくタイミングは?などが組み合わさって、世の中に浸透する製品になると思います。
 それが美術大学の中だけだと経験できなかったので、いろんな大学の学生と一緒にやるハッカソンとかに参加していました。2週間でビジネスアイデアを考えて、提供されたロボットをカスタマイズして、実際に動かしてプレゼンするみたいな。
 その時に、デザイナーは「時間をかけてでも自分が出せる120%のものを作りたい」みたいなところがあるなって思うんですけど、エンジニアの人は「最低限の労力で及第点の80%のものをいかに作るか」みたいな考え方の違いを体験したのが、すごく面白かったです。どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、それを組み合わせることでいいものが生み出されるという経験でした。
 それに、お互い違う畑が専門の人同士で一緒にものを作ると、変な化学反応が起こって、「お前そんなことできるの?!やるやん…そんなすごいことやってくれるなら、こっちもやったことないけどすごいとこ見せてやるよ…!」となり、お互い触ったことない領域に手を出して切磋琢磨できるというのも、めちゃくちゃ面白いところでした。
 このクライアントエンジニアリングっていう部署でも同じようにデザイナーとエンジニアとビジネス考える人たちと、一緒の小さなチームで動くということで、あの楽しかった経験が仕事でもできそうだなと思ってIBMに入りました。

🐬 なるほど。少しまとめると、「ビジネスやテクノロジーなどのデザイン以外の部分にも目を向けて考えていきたい」というのと、「いろんな職種の方々といろんな観点で議論ができて、それで製品などをより良くしていける」ところに魅力を感じたということですね。

🦖 そうです、そうです!

メイカースペースで作業する若者たち
ハッカソンチームで作業していた部屋の様子

プリセールス活動はどうですか?

🐬 ありがとうございます。では次に、現在は私と同じスクワッドで活動していて、その様子は非常にポジティブに見えていますが、担当している業務領域などを教えてもらえますか?

🦖 そうですね、スクワッドの中の業務だと、お客さんが「新しくサービスとして何か実装したい」みたいな要望があった時に、それをそのまま実装するだけじゃなくて、IBMの技術を使って競合と違う価値を出していいサービスにできないかっていうのをエンジニアと一緒に提案しています。お客さんに「そうそう、こういうのがやりたかったんだよ」って思ってもらえるようにプリセールス活動をしています。

🐬 ありがとうございます。ルカちゃんはクライアントエンジニアリングに来て2年目ですけど、1年目といまの自分を比べて変わったことがあれば教えてください。

🦖 まずは「会社とはそもそもどういうものか」とか「会社に属する」意識みたいなこと、「会社のためにどれくらい頑張って、どのぐらいプライベートの時間を確保して」みたいなバランスが分かってきて、働きやすくなってきました
 1年目はいっぱい出張行ったりとか、飲み会に参加したりとかで結構体調を崩しちゃったりしてたんですけど、2年目はいい感じに力を抜けるようになってきました。
 あとは、1年目の電力、ガス業界の担当からいまの金融業界の担当に移ってきた時に、やっぱり業界によってお客さんのカラーが違うなと思いました。なのでお客さんのカラーに合わせて、例えばデザインシンキングワークショップのアイスブレイクの時間や内容を調整しています。「この会社さんは結構硬めで、しかも初対面の人たちだから、解きほぐせるようにしよう」みたいな感じでワークショップもデザインする余裕が見えてきた気がします。

🐬 去年ぼくも電力会社のほうにお手伝いしに行ったりしましたけど、たしかにどこにでもいましたよね(笑)。ハッカソンもやったり、とてもモチベーション高くてすごいな〜と思って見てました。でもプライベートとのバランスも取れるようになってきたということで安心しました。

自分で情報を探しに行く!

🐬 少し話を戻しまして、先ほど美術大学出身で「120%の力を発揮しようとするのがデザイナー」みたいな話もしてくれましたが、大学の時に学んだスキルや文化が、IBMに来てどんなふうに活かされているか?を教えてもらえますか。

🦖 そうですね。大学の時は、机に座って与えられた課題をこなすっていうよりは、自分がやりたい興味に基づいて自分で外に探しに行くみたいな学びがよくありました。
 どういうことかというと、例えば、私は友禅染の着物作りに興味があって、1ヶ月間で知識0からどこまで着物を作れるかという挑戦をしたことがありました。友禅染ってすごく分業制で、普通に作ると1年ぐらいかかって高額な着物になるので、もっと短期間でできないのかな〜と思ってました。そこで、実際に染色の卸売店の人に聞いて、職人さんを紹介してもらって、一瞬弟子入りして作り方を聞いて、一斗缶を解体して蒸し器を手作りして着物を作るとか、呉服屋さんの店員さんと仲良くなって仕立ての仕方を教わって着物を作るとか。
 自分で探しに行って情報を得るみたいな活動の仕方をしていて、それが会社に入ってからも活かされている気がします。オフィスの中で盛り上がっていそうな人たちに声をかけて、何やってるか聞いてみたり、見えるところで変わった作業をして、それで声をかけてもらってプロジェクトが始まったり、そうやって自分の興味があることを広げられている気がするので、その点は活かされているかもしれません。

花と虫の柄が施された鮮やかな着物の生地のクローズアップ
ルカさん自身がつくった着物

🐬 うんうん。では次の質問に行ってみますね。社会人になって環境や仕事、思考に慣れていく中でチャレンジだったことはありますか。

🦖 そうですね。自分の出来ないことを少しずつできるようにしていこうという気持ちは常にあって、特に大学の頃からチャレンジを続けているのは、人前であがらずに喋ることです。
 人前で堂々と話すことが元々かなり苦手で、小学校の一番最初、1年生の時に自分の好きな食べ物を発表する1週間前ぐらいから、毎晩発表が嫌で嫌で泣いてたりしていました。それはどうにかしたいなと思って、大学の時ぐらいから無理やり人前に立って発表する機会を作って練習しました。
 会社に入ってからは、ボランティアとかで中学生や高校生の前に立って喋るような機会を増やして、自分の中では一歩一歩緊張しなくなってきています。他には、(IBMの)イベントで400人くらいの方の前で「司会してみない?」と声かけられた時に、4分の1くらい嫌だなって思ったんですけど、「でもここでやったら人前が楽になるはず」と思ってやってみました。実際にやってみると結構周りから「良かったよ〜」と言ってもらえて、私の中でも楽しかった、かつまた一歩人前が平気になったチャレンジになりました。

IBMビジネスパートナーフォーラムで登壇者を大スクリーンに映す様子
会社のイベントで司会をする様子

🐬 弱点を乗り越える努力というチャレンジだったわけですね。司会は本当に良かったですよ!

クリエイティビティを試される部署

🐬 では少しチームの話を聞きたいと思います。クライアントエンジニアリングの中で、スクワッド(という少人数チームでの動き方)について、何か文化や雰囲気で感じるところがあれば教えてください。

🦖 私は、1年目の時から社内のいろんな交流の場に出ていて、他の組織では何をしてるのかとかを聞きまくっていたのですが、そこで聞いた話と比べてみると、今いるチームはすごい自由度が高く楽しくできてるのかなと思ってます。お客さんの最初の興味を引き出すみたいな仕事で、たくさんの人が関わって新しいことをやる最初の、「これからどうしていこうか、どうやったら良くなるんだろうみたいな」クリエイティビティを試される部署かなと思っています。

🐬 うんうん。スクワッドについてはどうですか?デザイナーやエンジニア、ソリューションアーキテクトなどの職種が一つのチームで働いていますが。

🦖 最初はオンラインだったので、どういう個性とか性格の人たちかとかが分からないところはあったんですが、最近は月に一回は実際に対面で雑談したりもするようになったので、だいぶ話しやすくなりました。こんな気持ちでこういう話を選んでしているんだろうなというところもわかってきて、楽しくて良いスクワッドだなと思っています!

大きな目標は発明家!?

🐬 ここまでは過去と現状の話を聞いてきたので、「これから」の話を聞ければと思います。キャリアでもいいし、会社の中に限らず成し遂げたい目標などありますか?

🦖 そうですね、私は発明家になりたいっていうすごく大きい目標が元々あります。
 そのために多摩美術大学のプロダクトデザインで勉強したら何か面白い発明できるかなと思って入ってみたら、あんまり実装する部分を考える機会はなくて、中にどういう装置が入って、ここで排気するから熱を逃す空間が必要だとか、サービスにしてもITを使ってどう実装するか、あとはビジネス的な観点でも世の中のことを分かっていなかった。その足りない知識や経験の部分がIBMなら学べそうと思って、IBMに入りました。
 なので、贅沢を言えばデザイナーでありながらテクノロジーも分かるし営業とかビジネス的なことも分かるみたいな状態になりたいです。
 IBMだとデザイナーの専門性が色々別れていて、UXデザイナーだけでなくサービスデザイナーとかビジネスデザイナーみたいな枠にチャレンジしていくような感じかもしれないですね。世の中や会社が変わっていくのに柔軟に対応していきたいと思っています。

🐬 いいですね。私も同じように思います。
 ありがとうございます。それでは最後にこの組織に入ることを希望している人がいるかもしれないので、メッセージなどあればお願いします。

🦖 私は定期的に、自分のやりたいことと、会社に求められていることを付き合わせて整理しながら働いているのかなと思います。しっかり見つめ直す時間を作ることで、自分に納得して、わりと楽しく仕事ができるようになるんじゃないかなと感じています。なので、入ってみるまでわからないかもしれませんが、自分が楽しくできる仕事作りは自分からやっていくぞという気持ちを持ってもらえたらいいんじゃないかなと思います!

🐬 はい、インタビューは以上になります。ありがとうございました!

🦖 ありがとうございました〜


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加藤ルカ
今年(2024年)中に展示会と、不登校救済ビジネスが軌道に乗るまでできたらいいな〜と考えています。一緒に何かやりたい人募集中です。最近、facebook始めました!
https://www.facebook.com/LukaKatoneko/

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キム ヒョンミン(Hyunmin Kim)
UX関連やチームビルディングなど、様々なテーマで講演を行っています。
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