「自分の価値とは何か」の答え
自分の価値という概念で悩む人間が多いらしい。
SNSなどの、様々な人の言葉を読める所ではかなり頻繁にこのワードを目にします。
でも、「価値」って「何から見たどのような価値の事なのか」で全く話が変わってくるので、そこを漠然とさせたまま悩んでいても答えは出ないんですよね。
結論から言うと、私は日々をそれなりに楽しく生きる事こそが己の価値を高める事だと思っています。
私は、価値という概念は主観+状況でしかないと思います。
ある人にとってはゴミにしか見えないものでも、別の人にとっては大事な宝物であるという事はよくあります。
同じ物であっても、
Aさん「もう手に入らない、マニアの間では高値で取引される大変貴重なもの。この技術も凄くて……」
Bさん「無くても問題無い。役に立っていないどころか邪魔であり、手放した方がQOLが上がる」
Cさん「見ていると大事な人との懐かしい思い出が蘇る。元気を貰える。手放せないもの」
Dさん「そこそこ好き。気分が上がる」
Eさん「嫌い。持ちたくないし見たくもない」
というように、人によって全く感じる事が違ったりします。
「誰かにとっては価値が高くて、誰かにとっては価値が低い」んですよね。
そして「○○として見れば価値は無いけど、△△としては価値がある」という視点もある。
そこである程度どんな人でも価値についての意思統一ができる基準といえば、多分お金でしょう。
ある人にとっては大金を支払う価値があるものでも、またある人にとっては全く興味を惹かれなかったりするんだけど……欲しい人に高値で売れるのなら、お金に換えて自分が価値が高いと思うものを買うことができますね。
でも、この貨幣としての価値という基準は人間である自分自身には適用できない。
「自分」を何かと交換する事はできないからです。
一応、臓器売買や売春は自分の一部をお金に換えていると言えますし、更に言えば社会人として働くのも自分の時間や行動をお金に換えているという事にはなります。
自分の収入の低さが自己肯定感の低さに繋がってる人も居ます。
かと言って、人が「自分の価値」について思考する時って、別に必ずしも自分の身体が売れる値段の事を考えているわけではないよね。
それに、例えば「やりたい仕事をして低収入」「可もなく不可もない仕事で普通の収入」「自分を犠牲にするような仕事で超高収入」のどれが最も自らの価値が高いと定義できるか?と言えばそれは分からないしなあ。
そもそも生活困窮者と石油王では同じ1万円であっても感じる価値の高さは全く違うだろうし、日本のお金はどこか遥か遠くの国に行けばただの紙切れにしかならないかもしれません。
日本では水道を捻ればすぐに安価で手に入る水は、砂漠で死にかけている時なら大金を投げ打ってでも手に入れたい価値の高いものになるでしょう。
自分の価値を高めたいと思うならば、まずは「どこから見た」「何としての」価値を高めたいのか?をハッキリさせなければならない。でなければ、解決のための行動に移れない。
ここが第一段階のはずなのに、何故か全く深掘りする事無く曖昧なまま前に進めないケースが凄く多い……と思う。
私は、他の誰でもなく私自身から見て、楽しく、自分を大切にできる事が最も重要だと認識しています。
日々を楽しく生きる事が、己の価値を高める事。
だって自分が存在しなかったら、この世のどんな素晴らしいものも見れないし聞けないし関われないし味わえないではないか!
この一点だけで、私は私にとって絶対的な価値があります。
別に無理してブラック企業で働いたりボランティア活動に勤しんだり他人から尊敬されたりしなくても良いと思う。
つまり自分の価値を低いと感じる人=「苦痛が多すぎる」「楽しさを感じれない」人である。
病気になるとこの状況にグッと近づいてしまうため、なるべく健康的に暮らすようには心がけています。
世の中には避けきれない苦労も勿論あるけれど、感じなくてもいいような余計なストレスばかり溜める行動や考え方に陥っているパターンも凄く多いから、もっと物事をシンプルに深く思考して楽しく暮らしていきたいよね~~
自らを自分が素敵だと思える人間に近づける
自分を褒めて優しくする
の、2つの方向性で自分を大切にする事が必要だなと思います。
具体的な例を挙げるならこんな感じかな~と思いました。
ある程度健康に気を使う
自分を誇りに思えなくなるような悪い事はしない
自分にコントロールできない領域の事で悩まず、自分がどうするかだけ考える
頑張っても合わない職場は辞める
自分が楽しいと思う事をやる
好きなお洒落をする
休日を寝て過ごしたら「いっぱい寝てえらい」と言う
世の中の悪い事を嫌えるのは大切だけど、苦しくなる情報を目に入れすぎない
人とはほどほどの距離で接する。居心地が良くて誠実に接してくれる相手を大事にして、嫌な人とは距離を開ける
興味のある事を勉強する
美味しいものを作って食べる
総じて、私は私自身がずっと一緒に居たい人間になるように考えて暮らしています。
私と死ぬまで一緒に居る人間は私自身なのですからね。