Kurara

いつか、好きな人のことを好きでいてよかった。そう思えるために。私の頭の中のおはなし。彼…

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いつか、好きな人のことを好きでいてよかった。そう思えるために。私の頭の中のおはなし。彼にはどうかバレませんように。

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まだ、ちょっとだけ好きなのに。

私には、好きな人がいた。 片思いだった。 好き?って聞くと、ちょっとだけ。 そう彼が答えた。 一緒に夏を過ごした。 時には、映画をみた。 二人で笑い合いながら、お菓子を食べた。 花火をした。 二人だけの空間、花火がキラキラ輝いて見えた。 まさに青春だった。 夜中にアイスを買って、公園で食べた。 友達カップルと一緒に旅行に行った。 二人で過ごした時間はかけがえのないものだった。 私が好きだよ。 彼からの返事は、 いつもちょっとだけ。 その言葉だけだった。

    • 初恋の味はアップルパイの味がした。

      甘酸っぱくて、ほろ苦い。それは、まるでこの恋そのものだ。 禁断の恋に落ちてしまった。 今年の夏、私たちは偶然出会った。共通の友達の縁で繋がったのは、 それこそ運命のようだった。彼は東京で大学生、 私は海外で生活している。出会ったその時は何も感じなかった。 ただの友達。けれど、いつの間にか気になっている自分がいた。 秋が深まる頃、私たちはインスタのDMで話すようになった。 最初は軽い雑談だったが、気づけば深夜まで話し込んでいた。 何か特別な話をしたわけじゃない。 ただ、お互

      • 推しのいない学校生活

        夏休みが終わり、日本の暑い夏ともお別れしたその頃、 それは同時に、私の学校生活が始まることを意味した。 そして、今までとは少し違う生活になることも知っていた。 理由はただ一つ。 あの頃の私の推しはもういないから。 学校生活、私は、 何か楽しいこと、ワクワクが欲しいと思い、 推しを作ることにしていた。 推しは、高身長で、優しそうで、 ニコッと笑う笑顔が素敵だった。 そして、その推しとは、 相手からのアプローチで 奇跡的に付き合うことができた。 そんな彼とは、今年の夏

        • 推しと付き合ってみて、自分を愛することを学んだ話。

          刺激のない毎日、 何か新しいことを求めていたが、 何もできない自分があまり好きではなかった。 そして、孤独や一人が嫌い。 そんな寂しさに向き合えないことが嫌だった。 新学期、新しい恋を求めて、 私は、クラスに推しを作ることにした。 学校に推しがいる日々は なんとも楽しい毎日だった。 話したことも、目を合わせたことも なかったが遠くから 彼を眺めることが密かに毎日の楽しみだった。 ある時、私と彼の共通の友達を通して、 彼と話すことに成功した。 交わした会話は少しだけだった

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        まだ、ちょっとだけ好きなのに。

          忘れられない恋のために

          忘れられない恋というのは、 私がただただ余韻に浸っているだけなのか。 あれからもう2年が経つ。 高校生だった私たちは、もう大学生。 連絡することも、電話で話すことも、 あの思い出のプレイリストが更新されることも無くなった。 インスタのストーリーで更新される彼の姿 少しだけあの頃を思い出させる。 ただ、私の中からどうしても消えない彼の姿。 2年間思い続けて恋愛をしていないのかと言われると そうではなかった。忘れようと何度も他の恋に期待しては儚く敗れた いつも心の片隅にい

          忘れられない恋のために

          またどこかで君と会いたい。

          みんなで盛り上がるご飯会。 そんな中話題は、恋愛トークになった。 忘れられない恋とかってある? 思い出の曲とか。 そんな質問にふと思い出した彼との夏の思い出。 私の忘れられない曲は間違いなく ナツノオワリだった。 あの夏の話を人にしたのは久しぶりだな。 ずっと蓋をしていた私の青春ストーリー 私がまだ大学に入学する前。 一つ下の彼は受験期真っ只中。高校三年生。 初めて遊んだ日は映画館 彼が制服を着て現れたのを鮮明に覚えてる。 そこから、夏休みということもあり、暇さ

          またどこかで君と会いたい。

          人生に必要不可欠なものはなんだろう。

          人生に必要不可欠なものはなんだろう。 そんな会話をした。 食べることかな、寝ることかな、それとも承認欲求?色んな答えを探してみたけれど、どれもピンとこなかった。もちろんそれらは幸せの一部だけれど、どれも1番ではなかった。私たちの中にある何かを探した。最終的に辿り着いたのは愛ではないかという答えだった。彼がそういうと同時に私も、同じ気持ちになった。その瞬間、この人と一緒にいられて幸せ者だなとそう感じた。 窓際から聞こえる赤ちゃんの泣き声、愛の象徴だと思った。私の中の人生の必要不

          人生に必要不可欠なものはなんだろう。

          見返せないほど好きだった青春

          久しぶりにカメラロールの写真を整理してたら、何年か前の夏、 私は高校卒業して初めての休みだった。 写真と並ぶ私たちの青春は キラキラ眩しくて、 大好きだった人と映る夏の夜の海は 今思うと、あざとかったな。 好きがバレバレだったあの頃 そんな動画たちは もう今になっては恥ずかしくて最後まで 見れなくなっちゃった。 あの夏の匂いを時々思い出す。 今でも忘れたくない記憶。 遠く遠くに閉まってしまったあの記憶が 少しだけ蘇る日。 もう、動画や写真は全部消してしまいたい そう本心で

          見返せないほど好きだった青春

          私たち、30歳までに結婚できなかったらさ。

          高校生のあの頃、 寮生活だった私の生活は 朝から夜まで何かに追われる日々で 課題と部活と、それからテスト 毎日忙しく過ぎてヘトヘトになる。 学生生活は鬼のスピードで進んでいった。 そんな生活にも私には楽しみがあった。 時々、寝る前にかかってくる友達からの電話。 何気ない会話を永遠にして、笑い合う。 時には夜更かしのしすぎで、寝坊しかけたこともあったが 私の忙しい日々を少しだけ彩る時間だった。 寮生活は就寝の時間がある。 だから、先生にバレないように 小さな声でヒソヒソと

          私たち、30歳までに結婚できなかったらさ。

          ぽっかり空いた穴の中

          やることに追われる月曜日の午後、 大量の課題と、大学生活の新学期。 冬休みが明けて、日常が戻ってきた。 何気のない日常。 いつもの登校ルート。 帰省していた時間はかけがえのない時間だった。 いつでも家族がそばにいて、 冷蔵庫を開ければおいしいご飯。 実家の居心地の良さと安心感には 久しぶりに気付かされた。 地元の友達と、 永遠に笑い合う無駄な会話とか 話すこともないのに なぜか一緒に終電を逃してみたり。 そんなことは私の『非日常』であった。 学校が始まると、みんな自

          ぽっかり空いた穴の中

          新しい始まり

          学校初日の朝、私の心は自分でも聞こえるくらい大きい音が感じられた。 昨日の夜は時差でか5時まで眠りにつけなくて、 不安と心配の気持ちを落ち着かせるために何度も自分と会話した。 座ってみたり、寝ることを忘れるためにラジオを聴いてみたり。 いつもなら、すぐに眠くなるラジオの音声も今日はなぜだか 全部聞けてしまう自分にやれやれと思う。 思い返せば、高校生の頃から何度味わってきただろう。 高校生で一人で海外寮での生活が始まった。 わからない言語、知り合いのいない場所、 ついていけな

          新しい始まり

          眠れない夜

          眠れない夜、 彼との時間を思い出した。 頭の片隅にあるもの。 なんだかモヤモヤする。 さよならをした。 沼にハマってしまった自分を見つめ返すと、 バカだったなって。 でもそんな気持ちには 青春という文字が刻まれてて。 忘れたくないものが いつか忘れてしまうのがわかってるから、 もう少しだけ覚えていたい。 必死な思い出という記憶に縋りついた。 彼に会いたいわけでもなく、 思い出が愛おしいわけでもなく、 きっと、彼といた時間、 幸せだった時間が好きだっただけで。 切な

          眠れない夜

          カイロが冷めちゃう頃に。

          彼に会うのは半年ぶり。 去年の冬は一緒に過ごしてたな。 そんなことを思い返す中、クリスマス。 彼の誕生日にメッセージを送った。 お誕生日おめでとう。 その一言だけだったけど、 彼に私の気持ちは充分伝わっていたと思う。 私たちが2年前に過ごした夏は青春だった。 2人で毎日お泊まりして、手持ち花火をして 夜は映画を見た。一緒にお風呂に入って、 好きな曲をプレイリストで交換しあった。 まだ高校生だったけど、2人でお酒を飲んで 慣れない酔いは居心地よかった。 大好きだった夏の思い

          カイロが冷めちゃう頃に。

          本気で好きになること

          愛するのが怖い そんなことを好きな人に言われたことが あるだろうか。 私たちは付き合い始めてまだ3ヶ月 彼とは同じクラスで出会い なんとかデートを重ねて 帰り道に手を繋ぎながら 付き合うことを決めた。 週に一回のデートは 私にとっての癒しで ちょうどいい頻度だと思う。 仙人のように 優しく、静かで 心がとても穏やか 安心感と温かさを与えてくれる そんな彼と一緒にいることが 私の幸せ。 2人でいる時はいつも 笑い合い、心が躍る。 彼が私を車で迎えにきて、 2人でいつも

          本気で好きになること

          大好きなこと

          友達のお家に遊びにきた。 のんびりしていたらそこにはテレビが、 流れてくるテレビの内容はアスリートたちの姿だった。 彼らの名言が耳に流れてくる。 彼らは、自分の好きなことを全力で、 めいいっぱいの努力と運を掴み取った人たち。 私の心に衝撃が走った。 自分にこんなにも誇れることはあるのだろうか。 何かに没頭して、周りに感謝して、 たくさんの苦労と努力、 私の人生の旅で全力で取り組めること 何か見つけたいと心から思った。 私はアスリートではないけれど、 アスリートのかっこよさが身

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          私のパートナー

          私のパートナーの話はいつも面白い。 彼の話を聞くのが大好き。 彼の笑顔を見るのが好き。 ドライブでの会話。 彼のお気に入りの曲が流れると、 思い出話が始まった。 彼は、学生の時、 この曲を聴いて一人で部屋でジャンプしながら 踊ってたんだって。 そしたら、背の高い彼は思いきり 頭を天井にぶつけ、 それで頭から血が止まらなかったらしい。 仕方なく緊急病院に行き、 お医者さんに理由を聞かれた。 恥ずかしすぎる理由に 笑いが止まらなかったってさ。 エイリアンはいると思う? そ

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