心に強く染み入るドラマ〜コウノドリ〜
赤ちゃんが生まれてくるのは奇跡。
でも温かく喜びに満ちた奇跡ばかりではなく、出産・育児に関わる病気や障害、赤ちゃんを育てる苦悩や葛藤等、家族に突きつけられる辛く苦しい現実もある。
不可逆な生死の戦いもある。
そんな出産に関わる現場で日々奮闘し、赤ちゃんに、そしてその家族に寄り添い、自身の人生を生きていく医師たちのドラマ。
一話一話の脚本に喜びがあり、悲しみがあり、その中で悩み、強く成長していく人達がいる。
全力で人と仕事に向き合う医師たちの姿は本当に眩しく、心を打たれる。
正解のない選択、避けられない後悔、取り返せない生と死、、
中途半端な着地点や絶対的な答えのない問題に対して、正解はこうだよ、ドラマだからハッピーエンドだよ、という安易な展開は無い。
ドラマの中では、明確な回答が導かれるわけではなく、悩み苦しむ等身大の医師たちが描かれ、
そこにはただ、必死で目の前の現実と向き合い、患者に、赤ちゃんに寄り添い、過去や苦しみから逃げずに闘う人々がありのままに描かれていました。
その姿に胸がしめつけられたように苦しくなったり、感動して安心したり、最終的にはどの回もどうしても涙が出てしまいました。
自分なりに本気で仕事に向き合う医師にも、様々な事象に戸惑い、悩み、苦しむ家族にも、共感し、背中を押された人がたくさんいたことだと思う。
この作品に出会えて本当に良かった。
とっても素敵なドラマでした。